中学受験を考えたとき、
「塾代はいくらかかるのか」
「受験までに、いくら準備しておけばよいのか」
と不安に感じる方も多いと思います。
中学受験にかかるお金は、塾代だけではありません。
大きく分けると、次の3つがあります。
- 塾・講習・模試・教材などの費用
- 中学校を受験するための受験料
- 進学先を確保するために支払う併願校の入学金
この記事では、岡山と関東で実際に中学受験を経験したご家庭の事例をもとに、中学受験にいくら準備しておけばよいのかを解説します。
目次
中学受験にかかるお金は3つに分けて考える
中学受験にかかる費用は、次の3つに分けると分かりやすくなります。
| 費用 | 主な内容 |
|---|---|
| 塾に関する費用 | 授業料、講習費、模試代、教材費、志望校別講座 |
| 受験料 | 学校や受験回ごとに支払う費用 |
| 併願校の入学金 | 第一志望校の結果が出るまで、進学先を確保するために支払う可能性がある費用 |
①中学受験の塾代には何が含まれる?
中学受験の塾代は、主に次のような費用がかかります。
- 入塾金
- 通常授業の授業料
- 教材費
- 模試やテスト代
- 春期・夏期・冬期講習
- 志望校別講座
- 正月特訓などの特別講座

関東の事例|小学4年生から3年間で約300万円
今回お聞きした関東のご家庭では、小学4年生から小学6年生までの3年間で、塾に関する費用が約300万円かかりました。
| 学年 | 塾に関する費用 |
|---|---|
| 小学4年生 | 約70万円 |
| 小学5年生 | 約80万円 |
| 小学6年生 | 約150万円 |
| 3年間合計 | 約300万円 |
特に小学6年生は、夏期講習や志望校別講座などが増えたため、費用が大きくなっています。
岡山の事例|小学5年生から2年間で約110万円
岡山のご家庭では、主に小学5年生から小学6年生まで塾に通いました。
通常は週2回、国語と算数の2教科を受講し、月3万5,000円程度かかっていたとのことです。
小学6年生の夏以降は、夏期講習、特訓、模試対策、学校別対策などが加わり、月6万円程度かかった時期もありました。
学年ごとの費用を概算すると、次のようになります。
| 学年 | 塾に関する費用 |
|---|---|
| 小学5年生 | 約40万円 |
| 小学6年生 | 約70万円 |
| 2年間合計 | 約110万円 |
塾代は、次の条件によって大きく変わります。
- 何年生から通うか
- 週に何回通うか
- 何教科受講するか
- 季節講習をどこまで受けるか
- 志望校別講座を受けるか
塾に入る前に、通常の月謝だけでなく、受験終了までに必要となる費用の総額を確認しておきましょう。
②中学受験の受験料はいくらかかる?
塾代とは別に、中学校を受験するための受験料が必要です。
受験料は、受験する学校の数や受験回数によって変わります。
岡山の事例|3回分で約1万8,000円
今回お話を伺ったご家庭が受験した学校では、1回または2回受験する場合は1回当たり約1万3,000円、3回分をまとめて申し込む場合は約1万8,000円という料金体系でした。
このご家庭は、合格した場合はその学校へ進学することを前提とした「専願」で受験しました。
このように、受験する学校を絞る場合は、受験料も比較的少なくなります。
関東の事例|5回受験して約13万円
今回お聞きした関東のご家庭では、次の費用がかかりました。
- 受験料は1回2万~3万円
- 受験回数は5回
- 受験料の合計は約13万円
私立中学校の受験料は、1回につき2万~3万円程度の学校もあります。
複数校に出願したり、同じ学校を複数回受験したりすると、その分だけ受験料は増えていきます。
③進学しない学校にも入学金を支払うことがある
複数の学校を受験する場合は、進学しない併願校へ入学金を支払う可能性があります。
たとえば、次のようなケースです。
- 併願校に先に合格する
- 併願校の入学手続き期限が来る
- 第一志望校の合格発表はまだ終わっていない
- 進学先を確保するため、併願校へ入学金を支払う
- その後、第一志望校に合格する
- 併願校を辞退して、第一志望校へ進学する
この場合、実際には併願校へ進学しなくても、先に支払った入学金が戻らないことがあります。
そのため、進学しない学校であっても、進学先を確保するために、20万~30万円程度の入学金を支払う可能性があります。
ただし、すべての家庭で、進学しない学校への入学金が発生するわけではありません。
学校によっては、第一志望校の合格発表を待てるように入学手続き期限を遅めに設定していたり、延納制度を設けていたりする場合があります。
入学手続きの方法は学校によって異なるため、複数校を受験する場合は、次の点を各学校の募集要項で確認しておきましょう。
- 入学手続き期限
- 入学辞退時の返還の有無
- 延納制度の有無
中学受験には結局いくら準備すればいい?
ここまでの内容を、岡山と関東の事例で比較すると、次のようになります。
なお、以下はそれぞれ一家庭の実例です。
今回の2つの事例では、進学しない学校への入学金は発生しませんでした。ただし、受験日程や入学手続き期限によっては、別途数十万円が必要になる場合があります。
| 費用 | 岡山の事例 | 関東の事例 |
|---|---|---|
| 塾・講習・模試・教材費 | 約110万円 | 約300万円 |
| 受験料 | 約2万円 | 約13万円 |
| 進学しない学校への入学金 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 約112万円 | 約313万円 |
まとめ|塾代だけでなく受験終了までの総額を確認しよう
中学受験にかかる費用は、主に次の3つです。
- 塾・講習・模試・教材などの費用
- 中学校を受験するための受験料
- 進学先を確保するために支払う可能性がある併願校の入学金
中学受験の費用で最も大きいのは、やはり塾代です。
今回の事例でも、次のように、塾に通う期間や受講内容によって大きな差がありました。
- 岡山の事例:約110万円
- 関東の事例:約300万円
中学受験にいくら必要になるかを考えるときは、まず塾について、次の項目を確認しましょう。
- 何年生から通うのか
- 週に何回、何教科受講するのか
- 季節講習はいくらかかるのか
- 小学6年生にどのくらい費用が増えるのか
- 教材、模試、志望校別講座の料金
また、複数校を受験する場合は、受験料に加えて、進学しない併願校へ数十万円を支払う可能性もあります。
そのため、塾から提示された年間費用だけではなく、受験終了までに必要となる総額を確認したうえで、無理のない資金計画を立てておくことが大切です。

1級FP 磯山裕樹