車両保険をつけるときに迷いやすいのが、
「一般型と限定型、どちらを選べばいいのか」
という点です。
一般型は補償範囲が広いタイプです。
限定型は補償範囲を絞る代わりに、保険料を抑えやすいタイプです。
ただし、単純に「安いから限定型でよい」と考えるのは注意が必要です。
限定型では、自分で電柱や壁にぶつけた事故、車庫入れに失敗した事故などが補償されないことがあります。
この記事では、車両保険の一般型と限定型の違いと、どちらを選ぶべきかの考え方を解説します。
車両保険には「一般型」と「限定型」がある
車両保険には、大きく分けると、次の2つがあります。
- 一般型
- 限定型
保険会社によって、次のように名前は少し違います。
- 一般条件
- 一般型
- ワイドカバー型
- エコノミー車両保険
- 車対車+A
ただ、基本的な考え方は同じです。
- 一般型は補償範囲が広い
- 限定型は補償範囲を絞る代わりに、保険料を抑えやすい
という違いがあります。
たとえば、限定型の補償範囲は次のようになっています。

出典:東京海上日動 トータルアシスト自動車保険 パンフレット
限定型は、保険会社によって補償範囲に差があります。特に、当て逃げ、自転車との接触、動物との衝突などは、契約によって扱いが異なる場合があります。
そのため、「車両保険に入っているから安心」ではなく、どこまで補償されるのかを確認することが大切です。
保険料はどれくらい変わる?
一般型と限定型では、保険料にも差が出ます。
たとえば、下記条件の場合、見積もりでは次のようになりました。
| 車両保険の種類 | 年間保険料 | 車両保険なしとの差 |
|---|---|---|
| 車両保険なし | 31,140円 | なし |
| 限定型 | 53,640円 | +22,500円 |
| 一般型 | 75,910円 | +44,770円 |
【今回の見積もり条件】
- ソニー損保
- 保険期間:2026年11月7日から2027年11月7日
- 車種:ホンダ フリード、型式GB7
- 初度登録:2021年8月
- 年間走行距離:5,000km
- 運転者年齢条件:30歳以上補償
- 車両保険金額:200万円
この例では、車両保険なしと比べて、限定型は年間22,500円高くなりました。
一方、一般型は年間44,770円高くなりました。
また、限定型と一般型の差は年間22,270円です。
もちろん、保険料は、車種、年式、等級、年齢条件、走行距離、補償内容などによって変わります。
「安いから限定型」ではなく、対象外になる事故を確認する
限定型は、保険料を抑えやすいというメリットがあります。
ただし、安さだけで選ぶのは注意が必要です。
確認したいのは、次のような点です。
- 自分でぶつけた事故は対象になるか
- 車庫入れ失敗は対象になるか
- 当て逃げは対象になるか
- 飛び石は対象になるか
- 台風や洪水は対象になるか
特に、自分が不安に感じている事故が補償対象外であれば、限定型を選ぶ意味が薄くなることもあります。
そのため、「車両保険に入っているから安心」ではなく、「どこまで補償される車両保険なのか」を確認することが大切です。
保険料を抑えたいなら限定型、幅広く備えたいなら一般型という考え方があります。
ただし、最終的には、保険料の差と補償範囲を見比べて、自分の車の使い方や家計に合った形で選びましょう。


1級FP 磯山裕樹