「なぜ自動車保険が必要なの?」
「自賠責保険だけではダメなの?」
「自動車保険でどこを備えればよいの?」
今回は、自動車保険が必要な理由とどこを備えるかについてお伝えします。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約6分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
なぜ自動車保険が必要なの?
理由は、自動車事故で相手が亡くなる、後遺障害になった場合、相手に対する賠償額が大きなものになるからです。過去には相手が亡くなって5億円、後遺障害で3億円などの賠償例があります。一般の人が支払える金額ではないので、人生が終わってしまいます。
「自賠責保険があるから大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、法律で加入が義務付けられている自賠責保険だけでは不十分です。なぜなら、補償が少なすぎるからです。
自賠責保険の目的は被害者の救済です。保険もお金もない人が事故を起こしてしまった場合、被害者が十分な補償を受けれない可能性があるので法律で義務化されています。
【自賠責保険の内容】
●死亡:3000万円まで
●ケガ:120万円まで
●後遺障害:障害の状態に応じて最高4000万円まで
死亡3000万円、後遺障害4000万円では、補償が足りません。さらに、相手の体に対する保障のみで、モノは対象外です。そのため、民間の自動車保険が必須です。
自動車保険でどこまで備えればよいの?
そもそも自動車保険は、保険会社の利益がある分不利な賭けになります。当たり前の話です。保険会社はボランティアではなく、事業として自動車保険を提供しています。
たとえば、A~Dさんが自動車保険に入りました。Aさんが事故になると、お金が返ってきます。Aさんは「すごく助かった!得した!」と言っていますが、BCDさんは損をしています。これまで払ってきたお金は保険会社にあり、そこから保険会社の利益を引いた額が返ってくる計算がされています。この仕組みになっている以上、不利な賭けになってしまいます。
これは、別に使ってはいけないってことではありません。たくさんの人から少しずつお金を集めて大変な人にお金を支払っていくシステムは必要です。不利な賭けになることを知っていて、それでも必要な人は活用しましょう。
4つのリスクに分ける
どこまで備えるかを考える上で、4つのリスク区分に分けて考えると分かりやすいです。縦軸は発生する確率、横軸は発生したときのコストです。
保有|確率が低く、損害額も小さいリスク
たとえば、車のパンクです。道路に落ちている釘でパンクをした場合に備えて、スペアのタイヤを常に用意していますか? している人は少ないと思います。もし、パンクした場合は修理店に持って行く、ロードサービスに連絡すると思います。確率が低く、損害額も小さいリスクはリスクを保有して、受け入れています。
減少|確率が高く、損害額は小さいリスク
たとえば、車をこすって数万円の修理費などです。この場合は、狭い道を通らないなどが対策です。確率が高く、損害額は小さいリスクは減らしましょう。
回避|確率が高く、損害額も大きいリスク
たとえば、居眠り運転などです。この場合は、そもそも眠いときに運転をしない、タクシーを使うことが一番のリスク回避です。確率が高く、損害額が大きいリスクはを避けましょう。
転嫁|確率が低く、損害額が大きいリスク
自動車事故で相手が亡くなる、後遺障害になった場合など相手に対する賠償額が大きくなります。すごく気を付けて運転をしていても、起こる可能性はあります。この部分には、保険で備えることが有効です。
必要な自動車保険
これらのことから、必ず入るべき自動車保険は次の4つです。
●対人賠償責任保険
●対物賠償責任保険
●個人賠償責任保険
●弁護士費用保険
人によって必要性が変わる自動車保険は、次の5つです。
●人身傷害保険
●代車特約
●ファミリーバイク特約
●車両保険
●ドライブレコーダー特約
次回以降、各保険について詳しく解説してきます。
まとめ
今回は、自動車保険の必要な理由とどこを備えるかについてお伝えしました。
次回は、「自動車保険の等級」についてお伝えします。「自動車事故にあっても保険を使えるので大丈夫」と考えている人は損をしている可能性があります。事故にあっても自動車保険を使わないほうがお得になることもあることを知っていますか?
コメント
COMMENT