人生で数百万損しない! 無駄な保険に入らないために、考えるべきたった3つのこと

お金専門のパーソナルトレーナーの磯山です。

無駄な保険に入らないために、たった3つのことを考えるだけで人生におけるお金が数百万円変わってきます。

日々様々な方の家計の見直し相談をさせていただいている中で、大きな効果があるものの一つが保険の見直しです。人によっては数百万円人生のお金が変わってきます。

いつも申し上げておりますが、知っただけでは人生は変わりません!
ご自身の家計の見直しに活かせると思いましたら、小さな一歩をまず踏み出してみましょう!

どうして今の保険に入っているのですか?

皆さん『どうして今の保険に入っているのですか?』と質問されたら何と答えますか?

●保険屋さんがおすすめだと言っていたから

●親や友人から入った方が良いと言われたから

●社会人になったら入るものだと思っていたから

●内容は良く分かってないが、不安だからとりあえず入っている

などが良くある回答です。
誰かに勧められて、内容を良く分からないけど、とりあえず入っているという方が多い印象です。

ここで皆さんに質問です。

日本人は生命保険料を一生涯に平均いくら支払っていると思いますか?

実は・・・・

家が買えるくらいとは驚きですよね。
月約3万円の保険料なんてたいしたことないと思われている方も多いかとは思いますが、一生涯にすると平均で約2500万も皆さん支払っているのです。

ちなみに私たち夫婦は35歳~65歳で約400万円です。
65歳以降は保険に入らなくても良いように考えて家計を管理しております。
実は保険の入り方一つで数百万円変わる可能性があるということですね。
数百万変われば人生が変わります!

ではどうすれば良いか?
数百万の無駄な保険に入らないために考えるべきことはたった3つなのです!

①ご自身の状況と既に入っている保険の把握

②保険の3つの弱点の理解

③貯蓄保険に入らない

①②③を考えて必要な部分だけ保険を活用するだけなのです。

たった3つのことなのですが、私のこれまでの印象では、できている方は出会った方の5%もいないのではないと感じております。

では一つずつ見ていきましょう!

ご自身の状況と既に入っている保険の把握

ご自身の状況による保険の必要性を考える

よくネットやYOUTUBEや本で『生命保険は必要! VS 生命保険は不要!』といろんな方がいろんな意見を言っていると思いますが、皆さんはどのように考えていますか?

私は人により異なると思っています。

例えば、貯金1000万持っている場合、『独身の22歳新入社員』と『専業主婦の妻と子供2人(小学生)の会社員』ではどうでしょうか?

『専業主婦の妻と子供2人(小学生)の会社員』の方は、もし万が一世帯主が亡くなってしまったら、家族の生活費やお子様の教育費が必要になる可能性があります。そして貯金1000万では足りないのであれば、保険は必要かもしれません。

一方、『独身の22歳新入社員』の方は、万が一亡くなったとしても経済的には困らないので保険は必要ないと思います。

ご自身の状況により保険の必要性は変わってくるということですね。

皆さんが既に入っている保険の把握

皆さん既に入っている保険があるのですが、ご存じでしょうか??
「自分の入っている保険くらい知っているよ!」と思われている方も意外と全ては把握できていない方が多い気がします。

健康保険により、病院に行っても医療費は3割負担で済むことは多くの方がご存じだと思います。
その他にも、国民年金、厚生年金、介護保険、雇用保険など皆さん既に入っている保険があります。

会社員の方は給与明細を見てみてください!
実は会社員の方は給与から天引きなので支払っている感覚があまりないのですが、毎月毎月保険料を既に払っています。

医療保険が必要か判断する一つのポイントとして健康保険の高額療養費制度をご存じでしょうか?
高額療養費制度は1か月の医療費自己負担の上限があり、それを超えた部分は支払わなくてよい制度です。
標準報酬月額というのは、厳密には異なりますが、ここでは分かりやすく月収とします。
表を見てみると収入によって限度額が異なり、収入が少ないほど自己負担が少なく、収入が多くなれば自己負担が多くなる仕組みになっていますね!

ここで皆さんへクイズです!
月収30万の会社員の方が大病を患い、一か月100万円の医療費がかかってしまいました。
さてこの会社員の方の自己負担はいくらになるでしょうか?

月収30万円なので、表の標準報酬月額の28万~50万を見てみると式が書いてありますので、これに当てはめていきます。

80,100円+(総医療費100万―26.7万)×1%=87,430円になりますね!
この方の自己負担は87,430円になります。
月100万円の医療費がかかっても、実は自己負担は約9万円になります。

勤めている会社によっては、さらに自己負担が少なくなる場合もあります。
皆さん、付加給付は聞いたことがありますでしょうか?

全ての企業ではありませんが、一部の企業では付加給付があります。
例えば、私が以前勤めていた近畿日本ツーリストでは先ほどと同じ月収30万の場合、1か月の医療費の上限は、25000円になります。また、被扶養者(家族)も30000円になります。

公務員の方、学校職員の方も一か月の医療費上限が25000円になっています。
1か月の医療費が25000円で収まるのであれば、医療保険は必要でしょうか?

ご自身の健康保険組合をぜひ調べてみてくださいね!

また、既に入っている保険として良くあるのが、住宅ローンを組んでいる方の『団体信用生命保険』です。
一定の状態になった時に住宅ローンがチャラになるという保険ですね。

例えば、ローン残高が5000万円あり、世帯主が万が一亡くなってしまったら、5000万円のローンがチャラになります。つまり、5000万円の死亡保障を既にかけているということです。

最近ではがんや三大疾病、障害や介護状態などの保障も選択できるようになっているので、民間の保険に入る前にチェックしておきましょう!

その他に既に入っていて見落としがちな保険としては、損害保険の中に生命保険とかぶっている内容の部分があったりすることが多いです。損害保険は自動車保険や火災保険や傷害保険のことです。

今自身が入っている国や企業や民間の保険の内容をしっかり把握して無駄な保険に入らないようにしましょう!!

保険の3つの弱点の理解

続いて保険の仕組上の3つの弱点について話をしていきます。
内容が良く分からいが何となく保険に入っている方が多い現状ですが、この3つの弱点を踏まえたうえで保険が必要かどうか判断してみると良いかと思います。

弱点①生命保険会社の利益がある分、不利な賭けになる

生命保険会社はもちろんビジネスとして事業を行っており、利益を出す必要があります。
CMや友人から保険に入っていて助かった、得したという声を聞くこともあるかと思いますが、当然全員が得をしていたらビジネスとしては成り立たないのです。

皆様が保険料を支払い、保険会社から要件に当てはまる方に給付金を支払っても、保険会社に利益が残るように計算をされています。

生命保険会社の利益がある分、不利な賭けになるのは当然なことですので、不利な賭けだと分かっていて、それでも必要な部分に保険のシステムを利用しましょう!

弱点②契約時に条件が固定されてしまうので変化に対応できない

分かりやすいがん保険を例に話をいきますが、多くの保険で共通の考え方です。

1970年代~1980年代、がんは不治の病と言われており、治療法はほぼ手術のみだったのでこの時のがん保険は入院・手術が主な給付条件でした。

1990年代~2000年代は手術の他にも抗がん剤や放射線治療、いわゆる三大治療が普及してきましたので、保険も入院、手術の他にも抗がん剤や放射線治療、診断一時金、通院も給付条件として変化していきました。

2000年代以降については、診断一時金の支払いが1回のみだったのが、複数回になる商品や上皮内新生物が対象外だったのが対象になる商品が増えてきました。

現在は健康保険の対象外の治療で自由診療というものがあるのですが、健康保険の対象外なので3割負担や高額療養費制度を利用できず全額自己負担になる治療となります。
数百万かかる場合もあり、お金があるかないかで治療の選択肢が変わってくる時代になってきています。
その高額な治療費がかかる自由診療に備えるがん保険がでてきています。

このようにがん保険は治療法の進化とともに変化しています。

例えば、1980年当時25歳で入院日額10,000円と手術が対象のがん保険に加入を継続し、2020年65歳でガンに罹患し、入院5日と放射線治療を実施した場合、給付金はいくら出ると思いますか?
放射線治療では給付金はでず、入院5日なので50000円のみですね。

保険は契約時に条件が固定されてしまうので変化に対応できないので、注意が必要です。
治療が進化すれば、保険もそれに合わせて進化する。つまり保険は後出しじゃんけんなのです。
加入して安心ではなく、そのままずっと同じ保険は難しいということです。
将来困った時に『使える保険』になっているかが大切です。

弱点③保険では病気を治せない=保険はお金を準備する手段

資料を見ていただくと、ガンは早期に見つければ治る可能性が高い病気なのに、日本人は他の国と比べてがん検診に行っていないことが分かると思います。
日本人はがん保険にはたくさんは加入しているのに・・・

保険は「死亡」「入院」といった所定の要件に該当した時に現金が給付されるものであって、保険で病気が治るわけではないです。あくまで保険はお金を準備する手段の一つになります。

そもそも病気にならないようにお金を使うことも一つの選択肢!?と私は考えています。
保険にお金を1万円支払うのであれば、病気にならないように食事や運動や予防に1万円を使いたいと個人的には考えています。

③貯蓄保険に入らない

保険は貯蓄には向きません。

例えば、ドル建て保険の場合、皆さんからの保険料を保険会社はどうしていると思いますか?
実は、多くの場合、米国債にそのお金を投資しています。米国債とはアメリカにお金を貸して金利を得る金融商品です。2022年5月現在、米国10年債の利回りは約3%です。為替の影響が無いと仮定すると、1000万円のお金が10年後に1300万円になる計算になります。

保険会社は利益の1300万全てをお客様に返すとビジネスが成立しないので、そこから会社の利益、販売店に渡す手数料、保障のコストなどを引いて、残りを皆様にお返ししている計算になります。
運用をするのであれば、自身で直接米国債に投資をした方が良いと私は考えています。
変額保険、個人年金保険など貯蓄保険は同様の仕組みになっています。

日本人はカケステ保険が嫌いで、貯蓄保険がお得だと思っている方が多いですが、実はトータルを見るとカケステ保険で必要な期間だけ守って、運用はご自身で保険を使わず行った方が効率は良いと思います!

保険では保障を買い、運用はご自身でしていきましょう!

まとめ

無駄な保険に入らないために、たった3つのことを考えるだけで人生におけるお金が数百万円変わってきます。

私は保険が不要と言っているのではありません。
本やYOUTUBEで保険は不要という言葉を信じて、必要な保険まで解約をしている方を見ることがあります。
また、最初は困った時に使える保険を探していたが、いつのまにかどうやったら得になるかを考えてしまい本来の目的と離れて損得で保険を決めていた方も多くみかけます。

ご自身の状況と既に入っている保険を確認し、保険の弱点を考えたうえで、それでも足りないところだけに民間保険を賢く活用していきましょう!

※本書は情報の提供のみを目的として作成されたものであり、個別の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。本書中の情報は、当社において信頼できると考える情報源に基づいて作成していますが、その情報の正確性、信頼性について保証するものではありません。

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お金専門のパーソナルトレーナー 磯山裕樹
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