【1級FPが解説】子どもの医療保険は必要?3つのメリットと2つのデメリット

「先日、子どもが産まれました。すると、我が家の保険屋さんから、子どもの医療保険にはいったほうがいいと提案があったのですが、子どもに医療保険は必要でしょうか? 子どもが医療保険に入るメリット・デメリットについて教えていただけませんか?」

書籍「夫婦貯金年150万円の法則」の読者から、P118~126の『検討すべき保険は5つだけ』の部分について、質問いただきましたので解説していきます。

医療保険は、病気やケガで入院・手術したときに給付金を受け取ることができる保険です。子どもに必要なのでしょうか? 僕は、不要だと考えています。
今回は、「子どもが医療保険に入るメリット、デメリット」「僕が子どもの医療保険が不要だと考える理由」についてお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約8分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

子どもが医療保険に入るメリット

まず、3つのメリットについて、お伝えしてきます。

①保険に入れる

生命保険は健康でないと入ることができません。小さいときに大病を患うと、一生保険に入ることができない場合が考えられます。保険に入れる健康なときに、有利な条件で一生涯の保障を確保できます。

②保険料が安い

保険料が生涯変わらない商品の場合、安い保険料がずっと続きます。

「なんでそうなるの?」と思った人は、保険の仕組みを下記で解説しているので見てみてください↓↓↓

【1級FPが解説】生命保険は早く入るとお得? 短期間で支払うとお得? 特約で一つにまとめると楽?

③変な保険屋さんから子どもを守れる

社会人になると、会社や友人の紹介でよくわかっていない状態で保険に入る場合があります。紹介で出会った保険屋さんがきちんとした人ならいいですが、そうではなかった場合、訳がわからず保険に入り、社会人1年目から月1万円の保険料を払っていることもあります。どう考えても、社会人1年目で1万円の保険は必要ないですね。

今、両親がきちんとした保険屋さんとお付き合いができているのであれば、子どももその人で保険に入っておくことで、変な保険屋さんから子どもを守れる可能性があります。

子どもが医療保険に入るデメリット

次に、2つのデメリットについてお伝えします。

①公的保険があればそもそも民間保険は必要ない

そもそも、子どもが入院したときに、医療費にお金はかかるのでしょうか?

子どもの医療費は、健康保険が8割(小学校入学年度以降は7割)を負担してくれ、残りの2割(小学校入学年度以降は3割)は自己負担分となります。さらに市区町村が補助を行っており、自己負担が抑えられていることもあります。私が住んでいる岡山市の場合、入院は高校生まで無料、通院は小学生まで無料、中学生から高校生は1割負担です。

こんな話をすると、保険屋さんから、「子どもが病気で入院したら、親が仕事を休まないといけないので、そのお金が必要ですよ」とよく言われます。しかし、有給休暇もありますし、その期間だけテレワークを利用することができるかもしれません。

「個室代や交通費、食事代がかかりますよ」と言われることもありますが、交通費、食事代は、普通に生活していてもかかるお金です。個室代については、病気になったときに、部屋をアップグレードするために、保険をかけておくなんてなんかおかしいと思いませんか?

そもそも必要がないものに、お金を支払うのはもったいないです。病気になったときのお金を準備するのではなく、日々の食生活、運動、健康診断、歯の定期健診など、病気を予防するためにお金を使う選択肢もあります。今あるお金を、子どもの医療保険に使うのか、子どもの病気の予防にお金を使うのか、みなさんはどちらを選択されますか?

②将来使えない保険になっている可能性

治療が進化すれば、保険商品はそれに合わせて進化していきます。しかし、保険の条件は、契約時に決まっているので、治療が進化しても保険の内容は変わりません。これは、保険の弱点の一つです。

保険の弱点については、下記で詳しくお伝えしています↓↓↓

【1級FPが解説】入る前に知りたかった「保険の3つの致命的な欠点」

また、保険はインフレに対応できません。
たとえば、病気で入院したら、個室利用料の備えとして1日1万円の給付がある医療保険に入ったとします。50年後物価が上昇して、病気になり入院した場合、個室料金が10万円に上昇していたら、給付金1万円では個室を利用できません。

また、50年後、今の保険会社が存続しているのでしょうか?もしかしたら、もう破綻しているかもしれません。その場合、他の保険会社に契約が引き継ぎされ、今の契約内容が変わる可能性があります。

治療の進化やインフレ、企業の破綻など、将来の変化に今の保険が対応できない可能性があります。保険は、契約時に条件が固定されてしまうので、変化に対応できません。将来困ったときに、きちんと使える保険になっているかが大切です。

僕の考え

子どもに生命保険は必要ないと考えます。私の子どもには、保険はかけていません。メリットよりもデメリットが大きいことが理由ですが、そもそもよく言われているメリットもメリットになっていないと考えています。

「メリット①の保険に入れる」がメリットにならない理由

小さいときに大病を患うと、保険に入ることができない場合が考えられるのは確かにそうなのですが、デメリットにあるように、そもそも医療保険は必要ありません。

「メリット②の保険料が安い」がメリットにならない理由

必要な保障なのであれば、安い保険料がずっと続くのは嬉しいですが、不要なものであれば、お金を出す必要はありません。僕は、医療保険に入るお金を、病気にならないための予防に使います。

「メリット③の変な保険屋さんから守れる」がメリットにならない理由

子どもが社会人になるまでに、きちんと金融教育をしていれば、保険に限らず、問題ありません。必要なのは、きちんとした保険屋さんではなく、本人の金融リテラシーを高めることです。僕は、そこにお金をかけます。

まとめ

今回は、「子どもが医療保険に入るメリット、デメリット」と「僕が子どもの医療保険が不要だと考える理由」についてお伝えしました。

子どもが医療保険に入るメリットは次の3点です。

①保険に入れる
②保険料が安い
③変な保険屋さんから子どもを守れる

子どもが医療保険に入るデメリットは次の2点です。

①公的保険があればそもそも民間保険は必要ない
②将来使えない保険になっている可能性

僕は、子どもに生命保険は必要ないと考えます。私の子どもには、保険はかけていません。
あくまで僕の考え方です。メリット・デメリットを参考に、みなさん自身で子どもの医療保険が必要かどうか考えましょう。

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

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