【1級FPが解説】子供の保険は必要か?おすすめは?

「子どもが生まれたのですが、子どもに保険は必要ですか?」
「生まれてすぐ保険に入るとお得と聞いたのですが、本当ですか?」
「入るならおすすめはありますか?」
というご質問をいただきましたので、「子どもの保険について」解説をしていきます。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約8分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

子どもが入れる3種類の保険

まず、子どもが入れる3つの種類の保険をお伝えします。

学資保険などの貯蓄保険

学資保険は、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。教育資金が必要になったときにお金を受け取ることができます。
終身保険は、子どもが死亡もしくは所定の高度障害状態になった場合に、保険金が受け取れる保険です。貯蓄と保障がセットになっています。

結論、貯蓄保険はお金を貯める手段としては、適していないので、保険でお金を貯める必要はありません。貯蓄保険がなぜお金を貯める手段として適していないかについては、下記にて解説しているので参考にしてみてください↓↓↓

【1級FPが解説】貯蓄保険とiDeCo・NISAを比較!保険で貯蓄はやめたほうがいい理由を具体例で解説

個人賠償責任保険

子どもが生まれたら必ず入っておくべき保険があります。それは、個人賠償責任保険です。

日常生活で他人にケガをさせたり、他人のモノを壊したりして、法律上の賠償責任を負ったときに補償される保険です。たとえば、自転車に乗っていて人をケガさせてしまい、賠償責任が発生したときなどです。2008年に神戸で小学5年生の男の子が、自転車で60代女性に衝突し、意識不明の重体となる事故がありました。神戸地裁は9500万円の賠償の支払いを命じました。こんなときに補償される保険なので、子どものいる家庭は必須の保険です。

個人賠償責任保険については、下記で解説しています↓↓↓

【1級FPが解説】たった200円で人生の崩壊から救ってくれる個人賠償責任保険

医療保険

病気やケガで入院・手術したときに給付金を受け取ることができる保険です。医療保険に関しては、子どもが生命保険に入るメリット、デメリットを踏まえたうえで判断してみてください。

子どもが医療保険に入るメリット

まず、3つのメリットについて、お伝えしてきます。

①保険に入れる

生命保険は健康でないと入ることができません。小さいときに大病を患うと、一生保険に入ることができない場合が考えられます。保険に入れる健康なときに、有利な条件で一生涯の保障を確保できます。

②保険料が安い

保険料が生涯変わらない商品の場合、安い保険料がずっと続きます。

「なんでそうなるの?」と思った人は、保険の仕組みを下記で解説しているので見てみてください↓↓↓

【1級FPが解説】生命保険の仕組みを分かりやすく解説

③変な保険屋さんから子どもを守れる

社会人になると、会社や友人の紹介でよくわかっていない状態で保険に入る場合があります。紹介で出会った保険屋さんがきちんとした人ならいいですが、そうではなかった場合、訳がわからず保険に入り、社会人1年目から月1万円の保険料を払っていることもあります。どう考えても、社会人1年目で1万円の保険は必要ないですね。

今、両親がきちんとした保険屋さんとお付き合いができているのであれば、子どももその人で保険に入っておくことで、変な保険屋さんから子どもを守れる可能性があります。

子どもが医療保険に入るデメリット

次に、2つのデメリットについてお伝えします。

①公的保険があればそもそも民間保険は必要ない

そもそも、子どもが入院したときに、医療費にお金はかかるのでしょうか?

子どもの医療費は、健康保険が8割(小学校入学年度以降は7割)を負担してくれ、残りの2割(小学校入学年度以降は3割)は自己負担分となります。さらに市区町村が補助を行っており、自己負担が抑えられていることもあります。私が住んでいる岡山市の場合、入院は高校生まで無料、通院は小学生まで無料、中学生から高校生は1割負担です。

こんな話をすると、保険屋さんから、「子どもが病気で入院したら、親が仕事を休まないといけないので、そのお金が必要ですよ」とよく言われます。しかし、有給休暇もありますし、その期間だけテレワークを利用することができるかもしれません。

「個室代や交通費、食事代がかかりますよ」と言われることもありますが、交通費、食事代は、普通に生活していてもかかるお金です。個室代については、病気になったときに、部屋をアップグレードするために、保険をかけておくなんてなんかおかしいと思いませんか?

そもそも必要がないものに、お金を支払うのはもったいないです。病気になったときのお金を準備するのではなく、日々の食生活、運動、健康診断、歯の定期健診など、病気を予防するためにお金を使う選択肢もあります。今あるお金を、子どもの医療保険に使うのか、子どもの病気の予防にお金を使うのか、みなさんはどちらを選択されますか?

②将来使えない保険になっている可能性

治療が進化すれば、保険商品はそれに合わせて進化していきます。しかし、保険の条件は、契約時に決まっているので、治療が進化しても保険の内容は変わりません。これは、保険の弱点の一つです。

保険の弱点については、下記で詳しくお伝えしています↓↓↓

【1級FPが解説】入る前に知りたかった「保険の3つの弱点」

また、保険はインフレに対応できません。
たとえば、病気で入院したら、個室利用料の備えとして1日1万円の給付がある医療保険に入ったとします。50年後物価が上昇して、病気になり入院した場合、個室料金が10万円に上昇していたら、給付金1万円では個室を利用できません。
保険は、契約時に条件が固定されてしまうので、変化に対応できません。将来困ったときに、きちんと使える保険になっているかが大切です。

また、50年後、今の保険会社が存続しているのでしょうか?もしかしたら、もう破綻しているかもしれません。その場合、他の保険会社に契約が引き継ぎされ、今の契約内容が変わる可能性があります。

治療の進化やインフレ、企業の破綻など、将来の変化に今の保険が対応できない可能性があります。

私の考え

子どもに生命保険は必要ないと考えます。私の子どもには、保険はかけていません。メリットよりもデメリットが大きいことが理由ですが、そもそもよく言われているメリットもメリットになっていないと考えています。

「メリット①の保険に入れる」がメリットにならない理由

小さいときに大病を患うと、保険に入ることができない場合が考えられるのは確かにそうなのですが、デメリットにあるように、そもそも医療保険も終身保険も必要ないと考えています。

「メリット②の保険料が安い」がメリットにならない理由

必要な保障なのであれば、安い保険料がずっと続くのは嬉しいですが、不要なものであれば、お金を出す必要はありません。医療保険に入るお金を、病気にならないための予防に使いたいと思います。

「メリット③の変な保険屋さんから守れる」がメリットにならない理由

子どもが社会人になるまでに、きちんと金融教育をしていれば、保険に限らず、問題ないと思います。必要なのは、きちんとした保険屋さんではなく、本人の金融リテラシーを高めることです。そこにお金をかけたいと思います。

あくまで私の考え方です。メリット・デメリットを参考に、みなさん自身で子どもに保険が必要かどうか決断してみてください。

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。“お金が理由で子供の選択肢を狭めない未来”を実現できる子育て世代を増やすべく日々奔走中。

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