パパ・ママ育休プラスとは?1歳2か月まで延ばせる条件と注意点【具体例で解説】

「育休を1歳2か月まで延ばせるなら、使ったほうが得なのでしょうか?」

たしかに、2か月間延ばせれば、
子どもとの時間が増えたり、
ママの職場復帰がスムーズになったりと、
活用できる場面があります。

パパ・ママ育休プラスは、
制度を知っているかどうかで、
働き方の選択肢が変わる制度です。

今回は、仕組みだけでなく、
家計としてどう考えるかも整理します。

パパ・ママ育休プラスとは

パパ・ママ育休プラスとは、夫婦ともに育児休業を取得することで、一定の要件を満たした場合には、育児休業を取得できる期間が「子どもが1歳2か月まで」延長できる制度です。


出典:労働基準監督署 改正育児・介護休業法について

誰が使える?

「パパ・ママ育休プラス」を利用するためには、以下の3つすべての条件を満たすと、育児休業終了日を「1歳2か月」まで延長できます。

①配偶者が、子の1歳に達する日(1歳の誕生日の前日)以前において育児休業(産後パパ育休を含む)をしている
②本人の育児休業開始日が、子の1歳の誕生日以前
③本人の育児休業開始日が、配偶者の育児休業(産後パパ育休を含む)の初日以降


出典:労働基準監督署 改正育児・介護休業法について

この制度は「後から育休を取る側」を延長する仕組みです。先に育休を取った側が延びる制度ではありません。

具体例

たとえば、配偶者=妻、本人=夫(パパママ育休プラスを使う人)としていくつかパターンを見てみましょう。

①交代で育児休業を取得するパターン

ママが先に育児休業を取得し、職場復帰したタイミングでパパが育児休業を取得するケースです。
この場合、保育園の入園可否にかかわらず、パパが1歳2か月まで育児休業を延長できます。ママの復帰もスムーズに。

出典:労働基準監督署「パパ・ママ育休プラス」

②夫婦で期間を重ねるパターン

ママの育児休業中にパパも育児休業を取り、夫婦で一緒に育児。
その後、ママは1歳のタイミングで復職し、パパは育児休業を1歳2か月まで継続。

出典:労働基準監督署「パパ・ママ育休プラス」

③給付率が高い時期を最大限活用するパターン

育児休業給付金は、最初の6か月間は賃金の67%、7か月目以降は50%が支給されます。
夫婦でそれぞれ6か月以上の育児休業を取れば、給付率の高い期間を最大限活用できます。

出典:労働基準監督署「パパ・ママ育休プラス」

注意点とよくある誤解

延長できるのは後から育児休業を取った人だけ

先に育児休業を取得した側(例:ママ)は延長対象にはなりません。この場合、延長の対象となるのはパパのみで、ママは対象外です。

出典:労働基準監督署「パパ・ママ育休プラス」

1人で1年2か月育児休業を取得できる制度ではない

夫婦それぞれが取得できる育児休業期間は「通算1年」までであり、1人が1年2か月休めるわけではありません。

たとえば、具体例②で、パパが早期(出生直後など)に育児休業を開始した場合、その時点から「1年間」で終了するため、結果として1歳2か月まで延ばせないケースがあります。

出典:労働基準監督署「パパ・ママ育休プラス」

保育園に入れないことによる延長制度(1歳6か月・2歳まで)とは別制度

「パパ・ママ育休プラス」は保育園の状況とは関係なく延長できます。

家計への活かし方

では、この制度を家計としてどう考えればいいのでしょうか。

私は、次の2つを整理しておくことが大切だと思っています。

①「延ばせる」=「延ばすべき」ではない
②夫婦でどう育休を取るかを事前に話す

①「延ばせる」=「延ばすべき」ではない

1歳2か月まで延ばせると聞くと、
「使わないともったいない」と感じるかもしれません。

でも、

・収入はどうなるか
・仕事への影響は
・夫婦のバランスは

を整理してから判断することが大切です。

延ばすことが正解ではなく、
家庭に合うかどうかが正解です。

②夫婦でどう育休を取るかを事前に話す

パパ・ママ育休プラスは、
後から取る側が延びる制度です。

つまり、
順番をどう設計するかで結果が変わります。

・交代制にするのか
・期間を重ねるのか

制度を知っているだけで、
「育休の取り方の設計」が変わります。

夫婦で事前に話しておくことで、
あとからの迷いや後悔は大きく減ります。

まとめ

パパ・ママ育休プラスは、

・夫婦で育休を取ることで
・子どもが1歳2か月まで延ばせる制度です。

ただし、

・1人で1年2か月休める制度ではない
・後から育休を取る側が対象

といったポイントもあるため、
仕組みを正しく理解しておくことが大切です。

そして本当に大切なのは、

「延ばせるかどうか」ではなく、
その時間を、
家族としてどう過ごしたいか。

・夫婦でどう育休をとるのか
・いつ復帰するのか
・家計としてどう考えるのか

制度を知っていれば、
こうした選択を自分たちで考えることができます。

「もう少し子どもと過ごせばよかった」
「夫婦で話しておけばよかった」

そんな後悔が、
少しでも減るように。

増やすより、整える。

整えることの積み重ねが、
きっとこれからの安心につながります。

また次回、一緒に整理していきましょう。

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この記事が、
家計を整えるきっかけになれば嬉しいです。

 

1級FP 磯山裕樹

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