2024年から始まる新NISAの制度についてお伝えをしていきたいと思います。
「今のNISAと新NISAは何が変わるの?」
「新NISAを待ってから投資を始めた方がいい?」
などの疑問に、楽天証券のホームページと金融庁のホームページを元にお伝えをしていきたいと思います。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は15 分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
目次
2024年からの新NISA制度の3つのポイント
主な変更点が3つあります。
1つ目が「投資上限金額の拡大」です。
投資ができる金額が大きくなるということです。
2つ目が「非課税期間の無期限化」です。
非課税の期間がこれまで期限が決まっていたのが、無期限になります。
3つ目が「成長投資額の新設、生涯非課税限度額の拡大」です。
投資の枠が拡大されてNISA制度で使える金額自体が大きくなったということです。
今つみたてNISAをしている人の変化
1つ目の変更が、積立NISAの上限金額が拡大です。
2023年までは年間40万円だったものが、年間120万円投資することができるようになります。
2つ目の変更が、非課税期間の無期限化です。
今最長20年ですが、これが無期限になります。
ちなみに2023年以前につみたてNISA口座で投資したお金は、投資した年から20年の非課税枠が継続されます。
3つ目の変更が、成長投資枠とつみたて投資枠が併用可能になることです。
つみたて投資枠は120万円に増えましたよね。
それに追加して成長投資枠も240万円あります。
今までは、つみたてNISAか一般NISAかどちらかしか使えなかったが、今回はつみたて投資枠と成長投資枠と両方とも使うことができるので、最大で360万円まで年間投資することができます。
楽天証券HPより
つみたて投資枠と成長投資枠の違い
つみたて投資枠と成長投資枠は何が違うのかを金融庁のホームページで確認をしていきたいと思います。
金融庁HPより
年間投資枠は、つみたて投資枠120万円、成長投資枠が240万円です。
両方、非課税の期間は無期限になっています。
非課税の保有限度額に関しては、両方合わせて1800万円です。
ただし、成長投資額は1200万円までですので、必ず600万円はつみたて投資枠になります。
投資対象商品、その枠に何を入れることができるのかは、つみたて投資枠は長期の積立分散投資に適した一定の投資信託を国が選んでくれており、その中から選択します。
つまり、2023年までの積立NISAの対象商品と同様になっています。
成長投資枠は、上場株式、投資信託などです。
何でもいいというわけではなくて、整理管理銘柄や信託期間が20年未満、高いレバレッジをかけたもの、毎月分配型の投資信託など長期投資にそぐわないものに関して除外をされています。
対象年齢はそれぞれ18歳以上になっています。
今つみたてNISAをやっている方は、2024年からは変わっていきますが、2023年までにした分についてはしっかりと20年間非課税が続いていきます。
1800万円の新NISAの枠がありますが、それとは別に非課税の枠は継続することができるということになっています。
今一般NISAをやっている人の変化
2023年までの一般NISAは120万円が最長5年間です。
その後、ロールオーバーすることができます。
どのように変わるのでしょうか?
1つ目が、年間投資限度額が拡大です。
一般NISAはこれまで120万円でしたが、240万円に成長投資枠として変わります。
2つ目が、非課税の期間が5年だったのが無期限になります。
3つ目が、先ほどもお伝えしたように、成長投資枠とつみたて投資枠が併用可能です。
360万円まで併用することができますね。
また、ロールオーバーができなくなります。
ロールオーバーは非課税期間の延長です。
今までは5年経つとその後5年間非課税期間を延長することができましたが、2024年からはロールオーバーという制度がそもそもなくなります。
2023年のNISA投資限度額を使って商品を購入した場合は、2024年からの新しいNISAの最大非課税限度額1800円には含まれないので、別で非課税の口座を継続することができます。
楽天証券HPより
NISA制度の新旧比較表
NISA制度の新旧比較表を整理しましょう。
楽天証券HPより
これまでの制度の選択は、一般NISAとつみたてNISAが併用できなかったが、新NISAでは併用することができるようになりました。
最大利用額は、これまでつみたてNISAは最大800万円、一般NISAは最大600万円の限度額でしたがつみたて投資枠は最大1800万円、成長投資枠は最大1200万円ですね。
非課税限度額というのは生涯利用可能です。取得額を総額で管理するものになっています。取得価格で管理することのメリットは、売却した時に取得価格が減少するのでまたその枠を利用することができることです。
例えば、1年目に成長投資枠とつみたて投資枠合わせて360万円投資しました。これを5年間しまして1800万円全部使いました。その後、全部売却すると1800万で枠が出てくるのでまたNISAの枠が復活してそこでNISAの非課税の口座を利用することができるということです。全部売却でなくても1800万の内、300万円を売却すると、300万円の枠ができます。
楽天証券HPより
年間投資上限金額は、今までは積立NISAが年間40万円、一般NISAが年間120万円だったのが、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資額が年間240万円に変わります。
投資可能期間はそれぞれ期限があったものが無期限になります。
積立NISAは最長20年、一般NISAは最長5年でしたが、どちらも無期限になります。
投資可能年齢では18歳以上で変わりません。
購入方法はつみたて投資枠が積み立て、成長投資枠はスポットまたは積立で変わらないですね。
対象商品について、つみたて投資枠は、積立NISAと同じです。成長投資枠は基本株式、投資信託で一部対象外がありましたね。
非課税保有期間は限度があったのが無期限になります。
非課税保有期間の無期限化は長期投資を考える上ですごく大きいですね。
そしてロールオーバーが無くなります。
一般NISAの場合だとこれまでは非課税保有期間5年が経過すると、売却して換金するか、保有を継続する場合はロールオーバーの手続きが毎年必要でしたが、新NISAではロールオーバーなくなるので、すごく手続きが簡単になります。
よくある質問
現在NISAを利用しているが2024年から別の証券会社で新NISAを始めるにはどうしたらよいか?
例えば、楽天証券からSBI証券、SBI証券が楽天証券など他の証券会社で新NISAを始めるには、NISAの金融機関の変更手続きが必要になります。
楽天証券の場合、2024年から楽天証券のNISA口座のご利用を希望される方は、2023年10月1日から変更手続きができます。
つみたて投資枠と成長投資枠はそれぞれの別の金融機関で利用することができるか?
別の金融機関で利用することはできません。
その年に新NISAを利用できる金融機関は一つとなります。
例えば、楽天証券で2024年にこの新NISAを利用すると、その年に関しては楽天証券以外でNISAを開始することはできないということですね。
ただ翌年のNISAを使うのは別に楽天証券でなくても大丈夫です。
こちらに関しては金融庁のホームページに金融機関の変更は可能と記載があります。
利用者それぞれの生涯非課税限度額については、国税庁において一括管理が行うとされるので、例えば、楽天証券で2024年に360万円の枠を使い、2025年はSBI証券で360万円の枠を使い、2026年はマネックス証券で360万円の枠を使っても、非課税の枠は、証券会社をまたいでしっかりと一括を管理されるということになっています。
まとめ
楽天証券と金融庁のホームページをもとに新NISAについて解説をしました。
まだ決まっていないところもありますので10月、11月になってくると、より正確な情報が出てきてくると思いますので、その時に解説をしたいと思います。
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