収入保障保険は本当に必要?安い理由と後悔しない選び方

「収入保障保険がいいって聞くけど、“収入を保障する”ってどういうこと?」
「なんでこんなに保険料が安いの?」

こうしたご質問はとても多いです。

結論からいうと、
収入保障保険は“必要な分を必要な期間だけ備える保険”だから安いです。

収入保障保険とは?

収入保障保険は、万が一亡くなったときに
毎月〇万円が、一定期間もらえる保険です。

よくある勘違い
× 働けなくなったときの収入を保障する
〇 亡くなったときに、残された家族の収入を保障する

たとえば
・毎月10万円 × 子どもが独立するまで
・毎月15万円 × 60歳まで
といった形で、
給料のように毎月受け取るのが特徴です。

なぜ収入保障保険は安いのか?

安い理由は、保障が年々減っていくからです。

収入保障保険は、
時間の経過とともに保障額(総額)が減っていく保険です。

たとえば、30歳で契約した場合
・30歳で該当 → 総額3,600万円(10万円×30年)
・40歳で該当 → 総額2,400万円(10万円×20年)
というように、
必要な保障に合わせて自然と小さくなっていく設計です。

定期保険との違い

・定期保険:ずっと同じ保障(四角)
・収入保障:徐々に減る保障(三角)

後半の保障が小さい分、保険料が安くなります。

具体例で比較

同じ30歳男性・60歳までの保障で比較すると、次のようになります。

定期保険

・保障:3,000万円(ずっと一定)
・保険料:月9,381円
万が一のときに、一括で3,000万円受け取れる

収入保障保険

・保障:毎月10万円 × 60歳まで
・保険料:月1,387円
万が一のときに、毎月10万円を受け取れる

加入直後に亡くなった場合
分割受け取り:総額 3,600万円(10万円×30年)
一括受取:約2,934万円
※時間が経つほど受取額は少なくなります
※一括受取は、将来分を前倒しでもらうため総額は少なくなります

保険料の違い

約8,000円の差(毎月)

保障が減っていっても問題ないのか?

結論からいうと、
多くの家庭では合理的です。

理由はシンプルで、
必要な保障は時間とともに減っていくからです。

たとえば、死亡保障が特に必要になるのは
子どもがいる家庭です。

一方で、独身の方や子どもがいない家庭では、
死亡保障が必要になるケースは多くありません。

子どもの成長と必要な保障

・0歳 → 22年分の教育費(保育園~大学まで)・生活費
・12歳 → 約10年分の教育費(中学~大学まで)・生活費
・18歳 → 約4年分の教育費(大学)・生活費

子どもが成長するほど、必要なお金は減ります。

さらに
貯蓄が増えるほど、保険に頼る必要も減っていきます。

つまり
「保障が減る仕組み」と「必要額の減少」が一致しています。
これが、収入保障保険が合理的と言われる理由です。

商品をどう選ぶか?

基本はシンプルに「安さ」でOKです。

その理由は、
給付される条件がシンプルだからです。

死亡保険の主な給付条件は、次の2つです。

・死亡したとき
・高度障害状態になったとき

この2つに該当した場合のみ、保険金が支払われます。

高度障害とは、
・両目の視力を完全に失う
・両手や両足が使えなくなる
・常に介護が必要な状態になる
など、日常生活がほとんど自分でできないレベルの重い障害を指します。
「かなり重い状態でないと対象にならない」というイメージでOKです。

このように、死亡保険は
給付条件が明確で比較しやすい商品です。

そのため、「保険料の安さ」で選べばOKです。

収入保障保険の比較方法

収入保障保険の比較は次の2ステップです。

①保障額・期間・最低保証期間を決める

・保障額(毎月いくらか)
・保険期間(いつまでか)
・最低保証期間(1〜10年など)

最低保証期間とは
「どのタイミングで亡くなっても、最低〇年分は受け取れる仕組み」です。

(例)最低保証期間2年
→ 60歳直前に亡くなっても、最低2年間は受け取れる

最低保証期間は短いほど保険料は安くなるので基本短くてOK

②割引条件で比較する

保険料は、以下で大きく変わります。

・喫煙の有無
・健康状態(病歴、健康診断の数値など)

主な違いは次の2点です。

・非喫煙割引の有無
・健康体割引の基準

例)
・最高血圧:140未満 or 150未満
・BMI:18〜27 or 17〜27

会社ごとに基準が違うため、
比較をして、ご自身の状態で一番安い保険会社を選べばOKです。

我が家の場合(考え方の一例)

我が家では、
・子どもが大学を卒業するまで
・不足する生活費と教育費
この範囲をもとに設計しています。

子どもが独立すれば、
基本的には独身時の生活に戻るだけです。

そのため、その後は
保険に頼らず、自分で生活する前提で考えています。

現在は子どもが2人おり、
次男が大学を卒業するのが55歳のため、
少し余裕を見て65歳までの保障としています。

万が一のときには、
65歳まで毎月10万円を
夫婦それぞれで準備しています。
(遺族年金や配偶者の収入で足りない分を補う水準です)

なお、今は余裕を持たせていますが、
貯蓄が増えれば、保障を減らす予定です。

まとめ

・収入保障保険は
万が一のときに毎月お金がもらえる死亡保険

・保険料が安い理由は
保障が時間とともに減っていく仕組みだから

・必要な保障は
子どもの成長や貯蓄の増加とともに減っていく

・そのため
「必要額の減少」と「保障の減少」が一致している=合理的

・商品選びは
条件を揃えたうえで「保険料の安さ」で比較すればOK

この記事が、
家計を整えるきっかけになれば嬉しいです。

 

1級FP 磯山裕樹

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