「本を読んで、これまで銀行と保険で貯蓄してきましたが、先日楽天証券を開設し、投資を始めました。投資を一歩踏み出せたのですが、今、楽天証券で不正アクセスといった報道が流れていて不安です。何か対策できることがあれば教えてください」
書籍「夫婦貯金年150万円の法則」の読者から、P197~232の『「貯蓄の自動化」の仕組みを作ろう』の部分について、質問いただきましたので解説していきます。
2025年3月下旬、楽天証券でフィッシング詐欺により、ID・パスワード及び取引暗証番号が抜き取られ、不正な取引が行われる事案が多発しています。
今回は、「不正アクセスに合わないための4つの対策」を具体的にお伝えします。大切なお金を守るため、必ずやっておきましょう。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約10分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
フィッシング詐欺とは?
金融機関や有名企業を装ったメールやショートメッセージを不特定多数の人に送信して、そのなかに記載したURLやリンクから、精巧に作られた偽サイト(フィッシングサイト)に誘い込んで、個人情報を盗み取る手口です。
フィッシング詐欺などで不正に入手した情報や名前や誕生日などから、ID・パスワード情報を推測して、不正ログインされます。
被害にあっている人が多いため、楽天証券では2025年3月23日(日)から「リスクベース認証」が導入されました。
旅行先や出張先など普段と異なる場所からのアクセスや普段と異なるパソコンや携帯からのアクセスなど、「ふだんと異なる」判定がより強く働いた場合、電話番号を利用した追加の認証が求められるようになります。これにより、第三者による取引や出金などの不正操作を未然に防ぐ取り組みです。詳しくは、楽天証券HPにのっています。
4つの対策
ここからは、必ずやっておきたい「不正アクセスの4つの対策」についてお伝えします。
①ログイン追加認証を設定する
楽天証券にログインするときに、通常であればログインIDとパスワードが必要です。そこに追加して、登録しているメールアドレスに送付する認証コードの画像と、認証コードの画像を選択する画面から一致するものを選んでログインする追加認証の方法です。IDとパスワードだけでログインできなくなるので、セキュリティ対策になります。
出典:楽天証券のHPより
設定方法については、楽天証券のHPに手順がのっています。(動画で詳しく解説しています)
②出金のときのSMS認証を設定する
楽天証券では、出金するときにSMS認証を導入しています。SMS認証とは携帯電話宛に送信されたSMSに記載のある「ワンタイムキー」を入力して手続きを完了させる仕組みです。これにより、ログインID、パスワード、取引暗証番号がばれたとしても、「ワンタイムキー」がないと手続きできないので、強力なセキュリティ対策になります。
出典:楽天証券のHPより
注意点は、出金するときのSMS認証を利用するかは任意なので、設定が必要なことです。設定方法については、楽天証券のHPに手順がのっています。(動画で詳しく解説しています)
また、電話番号で追加の認証をするので、楽天証券に登録している電話番号があっているかどうか確認しておきましょう。電話番号の確認、変更方法については、楽天証券のHPに手順がのっています。(動画で詳しく解説しています)
③メールからログインしない
フィッシング詐欺は、金融機関や有名企業を装ったメールやショートメッセージを不特定多数の人に送信して、そのなかに記載したURLやリンクから、精巧に作られた偽サイト(フィッシングサイト)に誘い込んで、個人情報を盗み取る手口です。
出典:楽天証券HPより
不審なメールは安易に開いたり、リンク先にアクセスしたり、添付ファイルをダウンロードしない癖をつけましょう。楽天証券にログインするときは、メールのURLからではなく、ネットで検索してログインしましょう。
④安全性が高いパスワード・暗証番号を設定する
フィッシング詐欺などで不正に入手した情報や名前や誕生日などから、ID・パスワード情報を推測して、不正ログインされます。楽天証券にログインするときのパスワード、手続きをするときの暗証番号の安全性を高くしておきましょう。
楽天証券ではセキュリティ強化のため、2021年4月4日(日)より、パスワードの設定ルールを変更、2023年5月28日(日)より、取引暗証番号の設定ルールを変更しています。変更された設定ルールでは、以下のような推測されやすい単語や数字でそもそも設定できないようになっています。
●生年月日や電話番号などの個人情報
●1234やABCD、aaaaなどの他人から推測されやすい文字列
●その他当社のルールに基づき設定できない場合がございます
これらのルールで設定していない人は、再設定しておきましょう。パスワード・取引暗証番号の変更方法については、楽天証券のHPに手順がのっています。(動画で詳しく解説しています)
まとめ
今回は、「不正アクセスに合わないための4つの対策」を具体的にお伝えしました。
①ログイン追加認証を設定する
②出金のときのSMS認証を設定する
③メールからログインしない
④安全性が高いパスワード・暗証番号を設定する
大切なお金を守るため、必ずやっておきましょう。
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