【1級FPが解説】ペアローン・連帯保証・連帯債務を徹底解説

「借り入れ額を増やすために、夫婦で住宅ローンを組んだ」とよく聞きますが、みなさんはいかがですか? 借り入れすることができる金額が上がるので、夫婦で借りていることが多いと思いますが、デメリットもあります。

夫婦で借りる場合、次の3つの選択肢があります。

①連帯保証
②ペアローン
③連帯債務

それぞれにメリット・デメリットがあります。

今回は、「住宅ローンを夫婦で借りる場合のメリット・デメリットと3つの方法」をお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約6分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

夫婦で借りるメリット

夫婦で住宅ローンを借りるメリットは次の2点です。

①たくさん借り入れができる

1人で借りるより夫婦で借りたほうが、多く借りれるので、住宅の予算を上げることができます。

②世帯の住宅ローン控除の上限が上がる

夫婦でそれぞれ住宅ローン控除を活用することで、1人で借りるより多く税金が返ってくる可能性があります。

夫婦で借りるデメリット

夫婦で住宅ローンを借りるデメリットは、離婚したときに財産分与で揉める可能性があることです。

離婚しても住宅ローンの契約関係は何も変わりません。離婚を前提に家を買う人はいないですが、3組に1組は離婚している現状を考えると、亡くなる、働けなくなり、住宅ローンを返済できなくなる確率より大きいです。

婚姻後に購入した家の財産は半分ずつに分けます。そのため、家の財産分与は、次の2つの選択肢があります。

①家を売却して、売却益を半分ずつ分ける
②一方が家を取得して、もう一方が家の価値の半分相当分のお金を受け取る

家を売却してローンがチャラになるのであれば揉めることは少ないですが、住宅ローンの残高より安い値段で売るしかできなければ、手出しで費用が必要になったり、ローンの支払いが続く可能性もあります。

夫婦で借りる住宅ローンは、安定した収入結婚の継続の前提になりたちます。

夫婦で借りる3つの方法

夫婦で借りる場合、次の3つの選択肢があります。

①連帯保証
②ペアローン
③連帯債務

①連帯保証

夫婦の収入を合算してローン審査をすることができ、主債務者が返済していく形です。主債務者が返せなくなった場合は、連帯保証人(配偶者)が返さないといけません。

メリット

諸費用が1人分で済むので安い
※諸費用:権利関係を設定する司法書士費、印紙代、金融機関への事務手数料で計5~15万円程度

デメリット

●住宅ローン控除を活用できるのは、主債務者のみ

●団体信用生命保険に入れるのは、主債務者のみ
主債務者ではない配偶者が亡くなった場合は住宅ローンはチャラにならない

②ペアローン

収入を合算せずそれぞれが主債務者になり2本の住宅ローンで組むやり方です。お互いがそれぞれの連帯保証人になる必要があります。

メリット

●住宅ローン控除が夫婦それぞれに活用できる

●片方は固定金利、片方は変動金利など商品を分けることができる

デメリット

●片方が亡くなっても片方のローンは残る
団体信用生命保険は夫婦それぞれ加入しますが、相殺されるの自身が主債務者の住宅ローンのみ
※一部、住宅ローンの全額が相殺される商品もあり

●諸費用が2人分かかる

●離婚時、片方だけで勝手に売却できない

③連帯債務

連帯債務は、夫婦の年収を足して、審査が受けることができ、1つの住宅ローンを2人で返済していきます。フラット35や一部の金融機関が取り扱っています。

メリット

2人で返すがローンは1つなので諸費用は1人分

デメリット

団体信用生命保険は主債務者のみの場合が多い
※連帯債務者も含めて適用できる夫婦連生型団信もあり

3つの方法の判断ポイント

5~15万円程度の差になる「諸費用」、民間保険で代用がきく「団体信用生命保険」の活用については、そんなに考えなくて大丈夫です。

次の2点の大事なポイントで、どの選択肢にするか検討しましょう。

①数百万円の違いがある「住宅ローン控除」
②途中で売却しなくていいように「夫婦で住宅ローンを一緒に返していく覚悟」

まとめ

今回は、「住宅ローンを夫婦で借りる場合のメリット・デメリットと3つの方法」についてお伝えしました。

夫婦で借りる場合、次の3つの選択肢があります。

①連帯保証
②ペアローン
③連帯債務

大事なポイントは次の2点です。

①数百万円の違いがある「住宅ローン控除」
②途中で売却しなくていいように「夫婦で住宅ローンを一緒に返していく覚悟」

夫婦で借りる住宅ローンは、安定した収入結婚の継続の前提になりたちます。

次回は、「住宅ローン控除」についてお伝えします↓↓↓

【1級FPが解説】住宅ローン控除(減税)の3つの落とし穴

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磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

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