【1級FPが解説】教育費の貯蓄方法 ステップ③どうやって貯めるかを決める

今回は「教育資金はどのように貯めたら良いですか?」という質問をいただきましたので、「教育資金を貯める3ステップ」について解説していきます。

教育資金を貯めるためには考える順番が大切です。
ステップ①いくら貯めるかを設定する
ステップ②いつまでに貯めるか決める
ステップ③どうやって貯めるかを決める

今回は「ステップ③どうやって貯めるかを決める」について解説します。
「ステップ①いくら貯めるかを設定する」「ステップ②いつまでに貯めるか決める」を見られていない方はそちらからまずご覧ください!

自分がどんな教育を受けてきたなどにより夫婦でも価値観が違うこともよくあるので、夫婦で3ステップに沿って話をして実践していきましょう。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は9分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

3つの教育資金の貯め方

教育資金の貯め方は大きく3つあります。

預金、保険、投資です。
貯める上でのポイントは安全性、物価上昇の対応、仕組化です。

ポイント①安全性|子供が大学入学時に必ず必要なお金

ドルの貯蓄保険、変額保険やNISAで教育資金を積立している方は意外と多いです。
その理由を聞いてみると、「銀行に預けるより増えそうだから」「インスタなどSNSで皆やっているから」「友人や金融機関の方にすすめられたから」という方が多いです。

このやり方は、資産運用の基礎知識と自分が加入している投資商品をきちんと理解している方がとれる方法です。
例えば、ドルの貯蓄保険で今の為替のままだと、10年間で300万積立したお金が1.2倍の360万円になりますよと言われたとします。
皆さん60万円増えるのでいいなと思い加入していませんか?

そう単純な話ではないです。為替は、大きく変動します。
過去1ドル=約75円になったこともあります。


※「キャピタル世界株式ファンドシリーズご紹介資料」より

300万円積立したお金が1.2倍の360万円になりますが、為替が1ドル150円から75円に変わると為替の影響で約360万円の半分の約180万円になる可能性もあるということです。
将来のことは分からないので、為替はどうなるかは分かりません。

株式やドルの資産など変動するお金で教育資金を貯める場合は、大学入学時にしっかりお金を準備できるようにしておく必要があります。

教育資金は決められた時に必要です。
お金を増やすことよりも、お金を使える状態にしておくことが大切です。

大学入学時に株式の暴落、ドル資産で貯めていて円高で目減りして、お金が準備できなかったということはないようにそこまで考えて準備しましょう。

教育資金は学資保険がおすすめ?

財形や預金ではお金をよけるだけで、金利もほとんどつかないという理由で、安全性も重視して学資保険の活用している方は多いと思います。

学資保険を利用する際に2つの注意点があります。
1つ目は、学資保険はドアノック商品と言われていて、販売してもあまり利益が出ない商品なので、お客様との接点を生むツールとして活用されています。学資保険をフックに無駄な保険を売られるリスクがあるので、無駄な保険に入らないようにすることが大切です。

2つ目は、保険会社が破綻した場合、解約して戻ってくるお金の最大9割しか返ってこないということです。最大9割なので、過去保険会社が破綻して、解約して戻ってくるお金が半分くらいになった事例もあります。大企業もいつ破綻するか分からない変化の激しい時代になっていますので頭に入れておきましょう。

ポイント②物価上昇(インフレ)の対応を考える

教育費はインフレが進行しやすい分野です。

例えば、国立大学の年間の授業料の推移を見てみましょう!
1975年の年間授業料は36,000円ですが、2017年の年間授業料は535,800円です。

約15倍です!

1975年では、20万円あれば、4年間の授業料を払うことができますが、
2017年では、20万円あっても、1年間の授業料にもならないですね。

お金は枚数で管理するのではなく、価値で管理することが大切です。
授業料が上がるなら、それに合わせてお金を増やしていかないと、将来の授業料を準備できません。

物価上昇(インフレ)からお金の価値を守るためには、預金ではなく株式や債券などの資産運用が選択肢になります。
預金や保険は、安全性が高い方法ですが、物価上昇には対応できないのがデメリットになります。

ポイント③仕組化

今月は余裕があるから5万円、今月は余裕がないから1万円というように気持ちにまかせていると貯まりません。
気持ちが入らないように自動的に仕組化をする先取り貯蓄がおすすめです。

預金の場合、銀行の自動積立預金や会社の一般財形貯蓄を活用できます。
保険の場合、保険料の支払いは自動引き落としです。
投資の場合、自動積立設定ができます。

どの方法でも仕組化はできますが、よくあるお悩みは、先取り貯蓄をしても、結局使ってしまって貯まらないということです。

子供の大学費用のために先取り貯蓄をしていたが、日々の生活が苦しくなって途中で引き出してしまった、車を購入するために使ったなど、お金使うことが悪いことではないですが、仕組化をしてもそもそものお金がなければ続かないということです。

家計改善をして、貯蓄できるお金を増やすことが大切です。

仮に、家計改善が年間約30万円できると、30万円×18年=540万円になります。
実はこれだけで私立理系大学に行けるくらいのお金を準備することができます。

3つの教育資金の貯め方のメリット・デメリット

貯める上での特に重要なポイント、安全性、物価上昇の対応、仕組化についてみてきました。

それぞれにメリット、デメリットがあるので、自分自身に合った方法で実践していきましょう。

まとめ

「教育資金を貯める3ステップ」について解説しました。

教育資金を貯める方法は様々な選択肢があります。
正解もありません。ご自身に合った方法で実践していきましょう。

次回は、「具体的にどう実践するの?」ということで、僕自身の実践方法についてお伝えしていきます。
詳しくはこちらから↓↓↓

【1級FPが解説】教育費の貯蓄方法|お金の専門家が実践している3ステップ

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