【1級FPが解説】外貨建て・変額保険とiDeCo・NISAを比較!保険で貯蓄はやめたほうがいい理由をわかりやすく解説

皆様から保険に関して最も多い質問「貯蓄保険がいいんですか?それともiDeCoやNISAがいいんですか?」について解説をしていきたいと思います。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約19分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

貯蓄保険のイメージ

まず貯蓄保険のイメージはこんな感じになります。

上の図の場合、万が一亡くなってしまったら、一生涯2000万円出るという保障の部分があります。

そして、青色の部分が支払う保険料の総額です。この場合は、30歳~60歳に支払う形になっていますね。

貯蓄保険は貯蓄もできる保険なので、この緑のラインが貯蓄ですね。
しばらく元本割れが続くのですが、しっかり支払っていけばいつかプラスになっていくという感じです。

貯蓄保険の仕組み

まず、貯蓄保険ってどういう仕組みになってるいのかをお伝えをしていきたいと思います。

円建ての貯蓄保険

円でもらう保険、円建て保険の場合を見てみましょう。
皆さんが保険料を保険会社に支払いました。
では、保険会社は皆さんから預かったお金をどのようにしているのでしょうか?

事業に投資したりする部分もあり、いろんなことに使っているのですが、多くのお金を日本の国債に投資をしています。

国債は金利がつくので、保険会社が金利を受け取って、そしてその金利から利益を差し引いて、皆さんの方に利益を返しています。

ドル建ての貯蓄保険

同じくドル建て保険の仕組みも同じです。
変わっているところは、運用先です。
ドル建てなのでアメリカの国債で運用されているんですね。

ちなみにこの国債というのは、アメリカにお金を貸してアメリカから金利を得ているということです。
円で増えないからドル建てでするってよく聞きますが、アメリカの国債が、日本の国債よりも金利が高いからなんですね。

アメリカの国債から金利を得て、そして保険会社の利益を引いて金利を皆さんに返していくので、ドルベースで考えると利回りは高いですね。

変額保険

あとは最近すごく増えているのが、変額保険ですね。
こちらも皆さんが保険料支払って、保険会社が何をしてるかというと、皆さん自身で株式とか債券を選んで、それに対して利益を得て、保険会社の経費を引かれて、皆さんが利益を得れる仕組みですよね。

では、保険会社を通す意味あるのか?いうところですよね。
皆さんが直接日本の国債、米国債など株式や債券に投資をすると、この小さくなった利益ではなくて、大きな利益を皆さんのもとに運ぶことできるということです。

貯蓄と保障は分けて考える

「万が一に保険金も受け取り、元気で長生きしても運用さているのでお得ですね。」と保険会社の方で言う方がおられますが、実際はこういうふうにやった方が皆さんにとっては利益が得ることができるということです。

保障部分は、死亡保障が得意な保険会社で安い掛け捨ての保険を必要の時だけ買います。

運用部分は、先ほど見ていただいたように、自分で直接利益を得られるようにする。

そして保険会社の利益は可能な限りかからないようにする。

こうすることによって、皆さんの利益が最大化するということになります。

貯蓄保険と掛け捨て保険の比較

例を見ていきましょう。

上の図が貯蓄保険です。
いろんな貯蓄保険がありますが、今回は終身保険を例にします。

例えば、万が一の保障が1000万円だとします。
30歳で加入をして65歳まで支払ってきます。
保険料は毎月18,000円で、65歳まで総額756万円支払います。

下の図が掛け捨て保険です。
例えば、30歳に加入して90歳まで1000万円の保障があります。
保険料は毎月6,000円で、90歳まで払うと総額432万円支払います。

30歳で加入して、加入後1年後31歳で万が一亡くなってしまった場合どのようなことが起きるのでしょうか?

貯蓄保険だと216,000円支払って、1000万円受け取れます。

掛け捨て保険の場合だと月6000円ですので72,000円払って1000万円の受け取りです。
つまり、掛け捨て保険の方が小さく払って、同じ保障を得ることができます。

次に、90歳の保険期間満了直前に、万が一が起きた場合です。
終身保険の場合だと、756万円払って1000万円の受け取りですね。

掛け捨て保険の場合は、432万円払って1000万円の受け取りで、約300万円掛け捨て保険の方が少なく払って同じ1000万円を受け取ることができています。

次に、90歳以降に万が一亡くなってしまった場合を見てみましょう。
終身保険の場合は先ほど同じく、756万円支払って1000万円の受け取りです。

カケステ保険の場合は、保険は90歳で終わっていますので、保険からは0円ですね。
しかし、貯蓄保険の総支払額756万と掛け捨て保険の総支払額432万の差額320万は手元にあります。

仮に、この保険料の差額の毎月12,000円を65歳までの35年間、そしてその後90歳までで資産運用していた場合どうなるでしょうか?

利回り2%だと1200万になります。
4%と2970万になります。

つまり約2%の資産運用ができれば、終身保険より多くのお金を受け取ることができる可能性もあるということですね。
このあたりは資産運用に対する考え方によりますので、どちらが良いかの判断は各個人でしていただけたらなというふうに思います。

まとめると、
90歳まで万が一亡くなってしまった場合は、掛け捨て保険で備えていた方が、少ない保険料で大きな保障を得ることができます。

90歳以降に万が一が起きてしまった場合は、保険料の差額を現金で残しているだけだと、終身保険の方が良かったなってなりますし、約2%の資産運用ができれば、終身保険より多くのお金を受け取ることができる可能性もあるということですね。

変額保険を活用しない利益以外の観点

一部の変額保険の場合は、30年や40年の長期で考えると、変額保険の活用と自分で直接投資をするのとで、リターンに大差がない場合があります。

しかし、大差がない場合があったとしても、我々プロは、変額保険を活用しません。
なぜかということですが、いくつか理由がございます。

手間がかかること

保険の場合、契約の手続きも手間がかかりますし、解約するのもいちいち連絡しなきゃいけない、追加をする時も手間がかかります。

自身でネット証券などでする場合は、ボタン一つでこういったことができるので、管理がしやすいですね。

短期解約は解約手数料が取られる

契約して短期間でもし解約をしてしまうと変額保険の場合は、解約手数料が結構大きな額が取られてしまいます。

人生は何が起こるかわからないので、いつでも大きな解約手数料がない状態にする方が僕はいいんじゃないかなと思います。

NISAで非課税運用やiDeCoでの節税効果が活用できない

保険でする場合、生命保険料控除が使えることもありますが、NISAで非課税運用やiDeCoでの節税効果に比べるとメリットが少ないです。

生命保険料控除ってどのぐらいお得なのでしょうか?

例えば、所得税率10%ぐらいの方で年間8万円の保険料を支払ったらどのくらいお得なのかというと、所得税で4万円×10%なので4000円、住民税が2万1000円×10%で2800円、合計6800円の節税になります。

年間8万円支払って6,800円の節税効果しかないんですよね。
iDeCoに年間8万円すると、約16,000円の節税効果です。

そのために長期間お金が拘束されて、加入しばらくの間に解約すると損である保険に生命保険控除を目的に加入するのは、やめたほうがいいのかなと個人的には思います。

保険会社の破綻リスクを回避できない

保険会社がもし破綻してしまうと、解約返戻金(解約して戻ってくるお金)の約9割までが補償されます。

ポイントは約9割までっていうことです。
最大で9割ということなので、過去半分くらいになったりした例もありますので、保険会社が破綻したら自分の資産を守ることができない可能性があるということですね。

証券会社で、自身で管理しておけば、証券会社は法律で分別管理といって証券会社の事業で使うお金とお客様のお金を区別して管理をすることが決められていますので、仮に証券会社が破綻したとしても分別管理で自分の資産を全額守られるようになっているんですね。

2023年3月に資産規模で全米16位の銀行であるシリコンバレーバンクが破綻しました。スイスの金融機関最大手UBSは破綻しかけている同2位のクレディ・スイス・グループを買収しました。
これは保険会社の例ではありませんが、将来、大手の金融機関が破綻する可能性は0ではありません。皆さん自身の資産は、皆さん自身で守っていくことが大切です。

最大の理由は資産を作れないこと

資産っていうのはそれ自体が利益を生み出してくれるものになります。

上の図が変額保険での受取イメージです。
30歳から60歳で変額保険に加入して、2000万円貯まりました。
保険商品の場合、2000万円の受取方は、有期つまり期間が決まっています。

10年や20年や30年や40年など選ぶことができますが、例えば20年で受け取る場合、約100万円が20年間受け取り総額2000万円になります。

保険商品の中には運用しながら、受け取れるものもあり、毎年毎年運用によって受取金額変わってくるのですが、ただ受け取る期間は何歳までと決めたらその期間までしか受け取ることができないので期間限定になります。

下の図が直接株式や債券を購入した場合です。
どのような違いがあるのでしょうか?

60歳で貯まっている2000万円を仮に5%でその後も運用できたとします。
2000万円の5%は100万ですね。
2000万円が1年で2100万円になり、100万円取り崩すと元本は2000万円に戻ります。

つまり、100万ずつ受け取ったとしても、理論上、元本2000万が減らないということです。
そして80歳を過ぎた後も受け取ることができますし、90歳で亡くなってしまった場合も今度はこの資産を子供や配偶者に渡すことができて、ずっと受け取ることができるわけですね。
もちろんこれは仮に5%でずっと運用できたらということなので、3%だったら、8%だったら受け取れる金額は変わってきますが。利回りの範囲内で取り崩しをしている限り、永遠に資産を生み出せる可能性があるということですね。

しかも次の世代に自分の資産をつなぐことができます。
僕が変額保険など貯蓄保険を利用しない理由は、自分が作った資産を利回りの範囲内で取り崩していくことで永遠に自分にお金が入ってきて、僕が亡くなったとしても子供や妻にその資産を引き継ぐことができるからです。

よくある質問

ここまでお話しさせていただくといろんな質問がきます。
よくある質問についてご回答していきます。

直接米国債・国債・株式などを買うなんてできるの?

こちらに関して、今は楽天証券やSBI証券などインターネット証券で誰でも簡単に直接投資をすることができます。

円だけでなく$でも資産を持っておいた方がよい!?

円だけではなくドルでも資産を持っている方がいいですよって保険会社の方に言われたんですけど・・
それはその通りですね。その通りなんですが、ドル資産を保有するのにドル保険しかできないのでしょうかっていうことですね。

様々な選択肢があるとあります。
例えば、外貨預金、FX、米国債、米国株など様々な選択肢がある中で、どれがいいのかを比較して決定したらいいかなと思います。

長期的に見ればお金が増える、銀行預金よりまし!?

こちらに関しては銀行預金と比較すること自体がおかしいと思います。

銀行預金はいつ引き出しても損しない、生活費などの短期のお金を管理する手段です。

貯蓄保険は教育費や老後費用など長期のお金を作るためにする、長期のお金を管理する手段の選択肢の一つですよね。

そもそも比べることが自体おかしいんですね。

働けない状況に保険料を払わなくてもお金が貯まっていく仕組みがある!?

これもよくありますね。
働けない状況に保険料払わなくてもお金が貯まっている仕組みがあります。
払込免除っていう特約ですが、これが必要なら働けなくなってお金が出てくる掛け捨ての保険に加入したらいいと思います。

例えば、毎月5万円貯蓄保険に支払っています。
働けなくなっても5万円を保険会社が払ってくれるので、資産形成ができますよということであれば、働けなくなって時に出る5万円分の掛け捨ての保険に加入すれば、働けなくなったらその5万円のお金が出てきますよね。

それで運用を継続したらいいですし、運用を継続しなくても、その5万円を教育費に使ったり、住宅に使ったり、いろんな使い道ができるのでわざわざ保険に頼る必要ないのかなというふうに思います。

貯蓄保険を活用した方が良い方

ここまで貯蓄保険ではなくてご自身で投資した方がいいですよというお話をしたんですけれども、保険でやった方がいい場合もいくつかありますのでお伝えします。

『相続対策』として保険を活用

「相続時に非課税の枠が活用」
相続税がからない枠を、保険の場合、活用することができます。

「受取人固有の財産」
保険は、亡くなった時に、奥さんや子供に渡すなど受取人を指定できます。
もし万が一僕が亡くなったら、妻に必ず1000万円渡したい、子供に1000万円必ず渡したいなっているのであれば名前をつけてお金を渡すことができます。

お宝保険の方は継続

保険は契約時の条件で全てが決まり、金利も固定されます。
金利が高い場合は、継続した方が良い場合があります。

2000年前後の米国債は6%前後なので、2000年前後にドル建ての貯蓄保険に加入した場合だと、金利が高い可能性がありますので、やめない方がいい場合があったりします。

2019年3月頃の米国債は1%前後なので、2019年の3月頃にドル建ての貯蓄保険に入られている方は、この先ずっと低い金利の可能性があります。

自身の貯蓄保険の金利を確認してみましょう。

最後に迷う2つのこと

貯蓄保険より、自分でした方がいいのわかったんですけど、今解約すると損してしまうのでやっぱりためらってしまう方は多いです。

保険がなぜ購入してしばらくの間元本が割れるのか?それは、購入時に費用がかかっているからですね。

購入時に保険を売っている募集人の人にお金がたくさん入っていますし、保険会社の費用もたくさんかかっているわけですね。
つまり、購入した時点で損が確定しており、この費用が返ってくることはないということです。

なので、今は損をしますが、長期的な視点で見れるかどうかがポイントだと思います。

そして、保険会社の方から「払い済み」を勧められる人も多いです。
「払い済み」は、解約をせず、保険料の支払いを停止し、保障を継続することです。

損失を確定しないので、心理的には解約よりは容易なのですが、効率が悪い場所でずっとお金を管理いくのでしょうか?
こちらも同じく長期的目線で効率の良い場所でお金を管理することに変更した方が良いと思います。

まとめ

貯蓄は貯蓄、保障は掛け捨て、貯蓄と保障は分けて考えるこのことは大切です。
そうすることによって、管理もしやすく、安全で、効率よく資産を作ることができます。

皆さん一緒に頑張っていきましょう!

次回は、「勤め先の団体保険のメリット・デメリット」についてお伝えします。

会社によっては福利厚生制度で団体保険があります。

保険は定価が決まっており、割引をして加入することは基本できないのですが、団体保険では割引して加入することができます。

配偶者や子どもも入れる団体保険が用意されている場合もあります。

団体保険はメリットだけではなく、デメリットもあるので、活用する場合はしっかり確認しておきましょう↓↓↓

【1級FPが解説】勤め先の団体保険のメリット・デメリット|入るべきか、入らないほうがいいか

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