【1級FPが解説】小学生2人を子育て中のお金のプロが実践する教育費の「貯め方」とその5つの「理由」を大公開

今回はお金の専門家が実践している教育資金の貯め方についてお伝えしていきます。

教育資金の貯め方3ステップを読まれていない場合は、まずは読んでいただくとこの記事の理解が深まると思います。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ステップ①いくら貯めるかを設定する
ステップ②いつまでに貯めるか決める
ステップ③どうやって貯めるかを決める

教育資金を貯める方法は様々な選択肢があります。正解もありません。
この記事を参考に、ご自身に合った方法で実践していただけたら嬉しいです。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約9分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

僕が実践している教育費の貯め方

前回の記事の教育資金の貯め方3ステップについて、僕の実践方法をご紹介したいと思います。

ステップ1:いくら貯めるかを設定する

磯山家では、私立の小学校の選択肢はないので、一番安くて全部公立で約800万、一番高くて中学校から全部私立で約1500万です。
子供が2人おり、教育費で3000万円を用意するのは、難しいと思っており、1000万円は準備しておいて、それ以上になる分はその時出せる余裕があれば出して、余裕が無ければ奨学金を活用しようと考えています。

なので、用意する金額は1000万円×2人分です。

妻はオール公立で親から県外の大学の下宿費用も含めて奨学金を借りずに社会人になれたので、できれば奨学金を借りなくても良いように準備をしたいという意見です。

僕は、奨学金はお金の余裕があっても借りて、本人がお金を借りてまで大学にいくことを自覚してもらえたらと思っています。僕自身奨学金を現在も返済していますが、大学でお金をかけて通っていた意識が低かったので、今お金をかけて学ぶときは絶対無駄にしないように心がけるようになっています。

奨学金を活用するかは、これまでの経験により意見が異なることはよくあることです。

ステップ2:いつまでに貯めるか決める

小学校2年生までに貯めるように準備を進めています。中々思い通りにはならないですが・・・。

長男が小学3年生くらいから塾やスポーツなど習い事のお金がかさんできました。
お金がかかりづらい小学校2年生までに貯めておくことで余裕を持って、教育費のことを心配をせず、子供との時間を楽しめるようになるために家計管理を計画的に行っています。

ステップ3:どうやって貯めるかを決める

教育資金の貯め方は預金、保険、投資の3つがあります。
貯める上でのポイントは安全性、物価上昇の対応、仕組化でしたね。

以前、何もお金の知識がなかった時は、学資保険や貯蓄保険でお金を貯めていました。
保険会社の方に言われるがままに加入していました。
最適な方法ではなかったと思いますが、しっかり貯める仕組みはできていたので、先取り貯蓄の威力はすごいなと思いました。
また、お金の知識がないのに、株式などの商品を選んでいなくて良かったなと思っています。

現在は、資産運用や家計管理の十分な知識があるので、全額投資で準備をしております。
全額投資って大丈夫なんですか?と言われることもありますが、仮に子供が大学入学時に暴落しても、しっかり家計と資産をライププランに応じて適宜管理ができていれば大丈夫だと考えています。

最近では、ネットやYOUTUBEで全額投資で準備することがおすすめされているケースも多く、安易に全額投資で準備されている方も見かけます。
しかし、学費が必要な時に、リーマンショックのような大暴落があれば、半分になります。300万円学費で用意していても、150万円になるということです。資産運用の基本知識や家計管理が不十分な方にはおすすめできないと考えています。

僕が教育費を貯める上で特に気をつけていること

①18年という時間を活かす
②無駄なコストをかけない
③物価上昇に対応できる
④できるだけシンプルに管理
⑤教育資金だけを考えない

①18年という時間を活かす

子供が産まれて大学生になるまで、18年あるので長期投資ができると考えています。
ただし、教育資金なので、リスクが高い株式だけではなく、様々な投資先に分散投資をして価格の変動を抑えるようにしています。
また、使う時期が近くなれば、資産の配分を調整することなど出口対策を行うことで、18年という時間を活かすことができます。

②無駄なコストをかけない

学資保険を利用しない理由がここにあります。
以前は学資保険を利用していましたが、解約しました。
僕は保険の仕組みを知っているので、わざわざ保険会社に利益を上げるのではなく、万が一の保障はカケステの保険で安く抑え、貯蓄は自分でNISAなどを利用してやる方が自分に利益が残ると考えています。

詳しく知りたい方は、過去ブログに書いているので見てみてください。

【1級FPが解説】外貨建て・変額保険とiDeCo・NISAを比較!保険で貯蓄はやめたほうがいい理由をわかりやすく解説

③物価上昇の対応を考える

ここが学資保険や預金を利用しない最大の理由です。
教育費はインフレが進行しやすい分野です。
国立大学の年間の授業料見てみると、1975年は36,000円に対して、2017年は535,800円で、約15倍になっています。

例えば、人気の学資保険で試算してみます。
年間保険料107,420円×18年=払込保険料総額 1,933,560円
満期保険金 200万円
返戻率 約103.4%

年利回りは約0.5%です。
年利回り約0.5%では、物価の上昇に負けてしまいます。
このわずかな利回りを得るために、生命保険会社の破綻リスクやお金の固定を受け入れたくないと考えています。

預金や保険の場合、物価上昇に対応できないです。
元本が変わらないことが、リスクだと考えています。

④できるだけシンプルに管理

預金で準備して自動振替で銀行口座を作ると口座が増えます。
保険で備えると、保険会社というお金の預け先が増えます。

できるだけ、シンプルに分かりやく管理するために、いろんな方法や口座は作らず、
預金と証券会社のみでお金管理をしています。

⑤教育資金だけまず考える

僕は、教育資金をまず貯めて、貯まったら老後資金を考えるという考え方です。

ソニー生命保険株式会社が実施した「子どもの教育資金に関する調査2023」では、75.4%の親が、教育費に不安を感じているというデータがあります。

注目すべきポイントは、子供が大学生になっても不安を感じている夫婦が多いことです。つまり、子育て中ずっと教育費の不安が続いているということです。


※ソニー生命保険株式会社 「子どもの教育資金に関する調査2023」より

僕は、一生涯トータルのお金を増やすことよりも、何にお金を使いたいかを考えることが大切だと考えています。今しかない子供と過ごす時間にお金を使いたいのであれば、予定している教育費を貯めると心に余裕が生まれ、お金の不安なく、家族旅行や子供の夢を応援できます。

老後資金と教育費を並行して貯めるのではなく、まず教育費を貯めて、老後資金は教育費が貯まった後から始めることは、合理的ではないですが、気持ちの面でのメリットが大きいと思います。

僕は55歳で次男が大学を卒業します。健康な限り一生涯今の仕事がしたいと思っているので、仮に85歳まで働くとするとまだ30年あります。子供の教育費がかからなくなると一気に貯蓄ができるようになるので、老後に対して過度な不安を持つのではなく、まずは教育資金の不安を解決して、その後老後資金を考えることにしています。

まとめ

教育資金の貯め方について、僕自身の実践方法についてお伝えしました。

教育資金を貯める方法は様々な選択肢があります。正解もありません。
ご自身に合った方法で実践していきましょう。

教育資金の貯め方の記事はシリーズ化しています。順番に読み進んでいただくと、「教育費をいつまでに、いくら、どうやって貯めるか」を悩んでいる方が、ご自身にとって最適な教育費を貯める考え方と実践方法を判断できるようになります↓↓↓

【1級FPが解説】教育費(教育資金)の貯め方を徹底解説!いつまでに、いくら、どうやって貯めるかの考え方と実践方法

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