これを知らずにNISAやiDeCoをすると失敗する!実践の前に知っておくべき5つのこと

投資はしないといけないのでしょうか?

「友人もSNSも本もiDeCo、NISAはやった方がいいと言うので、焦ってやってみたが、本当にこの方法で良いのだろうか・・」と不安になり相談に来られる夫婦が最近多いです。

世の中で「貯蓄から投資」が話題になっていますが、投資をするにも、正しい投資の基礎知識を身につけ、値動きのストレスと付き合う必要があります。
仕事中や家族と過ごしている時も値動きが気になっているようでは本末転倒です。
投資をしない方が良い夫婦もいます。

多くの方が、NISAやiDeCoで何を買うかばかり気にしていますが、何を買うかよりももっと大切なことがあります。
NISAやiDeCoをする前に知っておくべき5つのことについてお伝えしていきます。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約15分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。

①投資をしていないのは悪ではない

投資をしているが不安を感じて相談に来られる方の話を聞いてみると、投資をしていて、「仕事中や家族と過ごしている時も値動きが気になってストレスがある」と言ったこともあるようですが、いかがでしょうか?

現実、投資をすると、値動きに対して恐怖、やらなければ良かった、やっとけばよかったなどの後悔もあります。投資されている方は、教科書に書いている理論と実践は全然違うと感じている方もいるのではないでしょうか?

事実、長期投資をして有利になるNISAの平均保有率はたった約2年です。多くの本やSNSですすめられている長期国際分散投資ですが、複数の投資先に分散することは簡単にできますが、長期で継続するのは意外に難しい現実があります。ほったらかしでただ持つだけなのに、それが意外と難しいのです。

なぜでしょうか?
僕は、投資を学ばず、自分が投資しているものを理解せず、購入しているからだと思います。
何に投資をしているか理解し、購入しているとすると、暴落したとしても、なぜ暴落をしたのかを理解できれば、暴落は想定内です。冷静でいれます。

お金を失わないことが第一

分からないものに投資してはダメです。
自分が理解しているものに投資をしましょう。

今、NISAやiDeCoなどで投資している商品はきちんと理解されていますか?

変な投資商品でだまされてお金を失ったり、ぼったくりの金融商品に投資して損をするくらいなら、投資はやらない方がいいです。
お金を増やすことより、お金を失わないことが第一です。

②リターンからではなく、リスクから考える

「これに投資すると過去平均で8%増えているからこれを購入しよう!」となっていませんか?
リターンだけから考えると失敗します。

投資はリターンからではなく、リスクから考えましょう。

投資で言うリスクはブレ幅のことです。

投資をすると、価格は一定ではなく増えたり、減ったりしますよね。
これの幅がリスクです。

銀行預金は、価格が一定なのでリスクは少ないですよね。その代わりリターンもほぼないですよね。

ここから言えることは、リスクを取らない限りリターンを得ることはできないということです。
リターンを得るためにはリスクを受け入れる必要があります。

リスクが小さいのに、リターンが高いものがあるとすると、それは詐欺の可能性が高いので、気を付けましょう。

そして、リターンはコントロールできないが、リスクはコントロールできます。

例えば、SNSでよくおすすめされている全世界株式やS&P500などは、2008年のリーマンショックの時に、価格が約半分になり、もとの価格に戻るまでやく6年かかっています。

次の図は、リーマンショック前後の先進国株式インデックスのざっくりとした価格の変動です。

今1000万円を全世界株式やS&P500でされている方は、400万円まで下がり、もとの1000万円に戻るまでに約6年かかるということです。
皆さん、これに耐えれますか?
耐えれなければ、途中で損をしてお金を引き出すことになってしまいます。
1000万円が500万円になる場合、500万円の損失です。心理的なダメージが大きすぎます。

「6年もっておけばいいんでしょ?」という声も聞こえてきそうですが、計算上は耐えれても、精神上では耐えれないことが多いです。本当にそうなった時のことを想像してみてください。

僕は、リターンばかりに重きを置くのではなく、リーマンショックが明日起きても自信をもって継続できる方法で実践する方がよいと考えています。
大きなリターンを得ることよりも、投資を継続することのほうが大切です。

そのため、気持ちの面(リーマンショックがきても投資を継続できるか)、お金の管理の面(投資しているお金を暴落時に取り崩さなくていいように)などを考えて、リターンからではなく、リスクから考えるようにしています。

③投資をしないことのデメリットを知る

投資をしないことの最大のデメリットは「物価上昇によるお金の価値をたもてない」ことです。

「お金の価値をたもてない」ってどういうことでしょうか?


例えば、ラーメンの価格の推移を見てみましょう!

中華そば・ラーメンの一杯の平均価格は、1962年は48.5円でした。
今は・・・1000円!?くらいかかりますよね?

約20倍です!!

1962年に500円を持っていれば、ラーメンが10杯食べれました。
1962年から2022年まで銀行に500円預けていた場合どうでしょうか?
なんと貯金していた500円ではラーメンを食べることができなくなっていますね。


また、国立大学の年間の授業料の推移も見てみましょう!
1975年の年間授業料は36,000円です。
2017年の年間授業料は535,800円です。

約15倍です!

1975年では、20万円あれば、4年間の授業料を払うことができますが、
2017年では、20万円あっても、1年の授業料も足りないですね。


お金をそのままにしておくと買えたものが買えなくなる可能性があるということです。

物価上昇(インフレ)からお金の価値を守るために資産管理が必要なのです。
投資はお金持ちの方がやるものではなく、お金の価値をたもつことは皆が必要なことなので、正しい資産管理は全員に必要なことだと考えています。

④投資をする前に、家計の見直し!

投資で月1万円利益を得るのと、家計の見直しで月1万円の改善するのは、どっちが簡単でしょうか?

利回り5%の場合、月1万円の利益を上げるためには、240万円資金が必要です。

家計の見直しの場合、月1万円の改善をするのは意外と簡単です。
僕のお客様の家計見直しの平均改善額は月2.5万円です。

無理して投資をするよりも、簡単に月1万円の利益を出すことができます。
しかも、一度家計の見直しをするとその効果は「永遠」かつ「確実」です。
投資の場合は「確実」ではないですよね。

まずは簡単で効果が高い家計の見直しをすることをお勧めします!

家計管理ができない人は自分を自制することができないので、資産運用もできない傾向があります。
資産運用はもっと自分を自制して、長期で実践しないといけないので、資産運用より先に家計管理に取り組みましょう。

⑤人生設計・資産全体から投資の方針を決める

資産運用をしていてよくある失敗例が次の2点です。

「損している状態で、お金が必要になって引き出す必要があり、損失を確定させてしまった」

「投資の利益よりも、借金の損失が大きいのに、投資をしている」

人生設計から投資の方針を決める

「損している状態で、お金が必要になって引き出す必要があり、損失を確定させてしまった」という失敗をしないためには、人生設計から資産運用の方針を決めることが大切です。

最近は、教育資金もNISAで準備する方が増えてきていますね。
きちんと学んで実践している方はいいのですが、中には、2.3年後の教育資金を準備するためにNISAを活用している方もいます。

教育資金が必要な時に暴落があり、教育資金が足りなくなれば、損してでもお金を引き出す必要があるかもしれないですね。
必ず必要な教育資金なのであれば、価格のブレが少ない金融商品にお金を置いておく方がよいかもしれません。

また、投資でお金を増やすには時間がかかります。
仮に年5%で運用できた場合、現在の100万円は10年後に165万円、30年後に447万円、50年後に1212万円、100年後に1億4688万円になります。

将来何十年後に使うお金の準備としては有効ですが、数年後に使うお金を準備するのであれば、資産運用でお金を大きく増やすのは難しいと思います。

資産全体から投資の方針を決める

「投資の利益よりも、借金の損失が大きいのに、投資をしている」ことはよくあります。
リボ払いで金利を15%支払いながら、iDeCoやNISAで投資しているなどです。
投資で15%の利益を出すのは、現実的ではありません。

例えば、NISAを100万円していて、5%の利益がでていると、年間5万円の利益です。
一方、同時に、100万円のリボ払いをしており、15%の金利を支払っていると、年間15万円の損失です。
両方を考えると10万円のマイナスになります。

この場合だと、NISAを現金化して、借金の返済にあてた方が、5万円の利益はなくなるが、15万円の損失もなくなるので、家計全体とすると10万円のプラスになりますよね。

「投資が先?」「借金を返すのが先?」なのか、借りている金利にもよりますね。
例えば、上記と同じ例で、100万円の住宅ローンがあり、金利が1%とすると、年間1万円の損失です。
NISAで5万円の利益、借金で1万円の損失なので、トータル4万円のプラスです。
これであれば、住宅ローンを繰り上げ返済せず、借金の返済と資産運用を両方継続した方がよいかもしれません。
あくまで数字上で考えたことなので、気持ちの面と総合して考えると違う結論になるかもしれません。

住宅ローン、保険、不動産、預金など、資産全体を見て資産運用の方針を決めることが大切です。

まとめ

多くの方が、NISAやiDeCoで何を買うかばかり気にしていますが、何を買うかよりももっと大切なことがあります。

NISAやiDeCoをする前に知っておくべき5つのことについてお伝えしました。

①投資をしていないのは悪ではない
②リターンからではなく、リスクから考える
③投資をしないことのデメリットを知る
④投資をする前に、家計の見直し!
⑤人生設計・資産全体から投資の方針を決める

友人がしているから、本に書いてあったからという理由だけで実践するのではなく、正しい知識を身につけ、自分自身の家計管理に合った実践をしてきましょう!

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