【1級FPが解説】iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)をやらないほうがいい人、やったほうがいい人

「友人がやっているからiDeCoやってみようかな……」
「YouTubeでおすすめって言っていたからiDeCoやってみようかな……」
「金融機関の人にすすめられたからiDeCoやってみようかな……」

iDeCoに興味を持つきっかけは人によりさまざまですが、友人にとってiDeCoのメリットが大きいからと言って、自分にメリットが大きいとは限りません。ご自身の人生プランに合っているかどうかが大切です。

今回は、これまでお伝えしてきた「iDeCoのメリットとデメリット」を踏まえたうえで「iDeCoをやらないほうがいい人、やったほうがいい人」についてお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約6分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

iDeCoをやらないほうがいい人

iDeCoをやらないほうがいい人は、次の人です。

①60歳より前に必要な資金を準備したい人
②生活防衛資金が準備できていない人
③収入が少ない人、収入がない人

①60歳より前に必要な資金を準備したい人

一番考えないといけないことは、iDeCoは60歳まで原則引き出すことができないお金になることです。

たとえば、45歳で子供が予想外に医学部に進学することになり、お金が足りなくてもiDeCoから教育費を引き出すことはできません。50歳で独立開業したいと思ったときの資金にも充てることもできません。結婚資金住宅資金も同様です。60歳より前に必要なお金の準備には適していません。

②生活防衛資金を準備できていない人

生活防衛資金とは、病気やケガで入院したり、会社が倒産など、急に収入が途絶えてしまったときに、収入が元通りになるまで生活できるお金を準備しておく資金です。

目安は、生活費の半年~1年分です。会社員や公務員の人は、入院して会社を休んでも有給休暇や傷病手当金があり、会社が倒産して次の働き先を見つけるにも、約半年あれば何らかの職は見つかると思います。自営業の人は、有給休暇や傷病手当金がないので、1年分くらいを準備しても良いかと思います。

iDeCoにはお金があるが、現金がないのでお金を借りるとなると本末転倒です。まずは生活防衛資金を準備してから、iDeCoを活用しましょう!

③収入が少ない人、収入がない人

専業主婦(夫)の人など、収入がない人は税金を払っていないので節税メリットはありません。また、収入が少ない人も、税金の支払いが少ないので節税メリットも少ないです。メリットが少ないにも関わらず、60歳まで資金を拘束されてしまうので、デメリットのほうが大きいかもしれません。

日本では所得税は累進課税になっているので、所得が高いほど税率が高くなります。iDeCoを同じ金額したとしても、所得が高い人のほうが節税メリットは大きくなります。

iDeCoをやったほうがいい人

iDeCoをやったほうがいい人は、次の人です。

①貯蓄の目的が老後資金の準備の人
②収入が多い人
③退職金が少ない人、退職金とiDeCoとの受け取りを管理できる人

①貯蓄の目的が老後資金の準備の人

iDeCoは老後資金を貯めるのであれば、日本で一番有利な制度です。

子どもが社会人になり、教育資金を準備する必要がない人、安定した収入の会社員や公務員など、教育資金の貯蓄のイメージがつき、老後資金も同時並行で準備する人はiDeCoを検討してもよいかもしれません。

また、老後の貯蓄に「貯蓄保険」を利用している人は、iDeCoをまず優先しましょう。節税効果がiDeCoのほうが勝っているからです。貯蓄保険とiDeCo・NISAの比較については、下記にて詳しく解説しています↓↓↓

【1級FPが解説】貯蓄保険とiDeCo・NISAを比較!保険で貯蓄はやめたほうがいい理由を具体例で解説

②収入が多い人

日本の所得税は所得が多い人ほど税率が高くなる仕組みになっているので、所得が高い人ほど節税効果が大きくなります。

③退職金が少ない人、退職金とiDeCoの受け取りを管理できる人

iDeCoは受け取るときに課税され、受け取り方を間違えると数百万円レベルで納税額が増えてしまいます。

退職金が少ない人は、特に何も考えずiDeCoを一括受け取りができると思います。退職金が多い人でも、iDeCoとの受け取りを調整できる人や受け取り方をご自身で計画的に考えれる人は活用されたら良いかと思います。

まとめ

「iDeCoをやらないほうがいい人、やったほうがいい人」についてお伝えしました。

iDeCoをやらないほうがいい人は、次の人です。

①60歳より前に必要な資金を準備したい人
②生活防衛資金が準備できていない人
③収入が少ない人、収入がない人

iDeCoをやったほうがいい人は、次の人です。

①貯蓄の目的が老後資金の準備の人
②収入が多い人
③退職金が少ない人、退職金とiDeCoとの受け取りを管理できる人

ご自身の人生プランや収入に合っているかどうかを考えて活用しましょう!

家計が変われば人生が変わる!

人生が変わる家計の整え方について、私の著書「一度始めたらどんどん貯まる 夫婦貯金 年150万円の法則」でお伝えしています。ぜひ、参考にしてみてください!

「一度始めたらどんどん貯まる 夫婦貯金 年150万円の法則」の詳しい内容はこちらから↓↓↓
https://amzn.asia/d/d65eP6v


1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

詳しいプロフィールはこちらをクリック

【3大特典!公式ラインご登録】
特典①家計のどこを見直せばよいかが分かる「家計の見直しチェックシート」をプレゼント
特典②初回相談申し込み時、書籍「夫婦貯金年150万円の法則」(1870円)をプレゼント
特典③定期的なお金に関する最新情報のお届け

登録は以下をタップ↓

本ブログに関してご意見ご質問がございましたら、お気軽にこの下のコメント欄よりお聞かせください。

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


教育と老後資金の貯め方

生命保険の幸適化

NISA・iDeCoの幸適化

住宅ローンの幸適化

自動車保険の幸適化

火災保険の幸適化

ポイ活の幸適化

通信費の幸適化

税金の幸適化

人生が劇的に変わる本

「元旅行会社×1級FP」の家族旅行

継続フォローサービス利用者専用記事

PAGE TOP
MENU
家計の整え方

お問い合わせは下記「お問合せページ」よりお願いいたします↓↓↓