【1級FPが解説】火災保険の補償範囲 建物と家財は何が違う?

「台風で窓ガラスが割れて、建物内の家具が壊れた場合、窓ガラスと壊れた家具は火災保険で補償されるのでしょうか?」

この回答は、加入している火災保険が家財なのか、建物かにより異なります。

今回は、火災保険の建物と家財の違いについてお伝えします。

保険なので、補償をつければつけるほど保険料は高くなります。金額だけで決めて、保険料は安いが、必要なときにお金がおりず、困っても本末転倒です。

大切なことは、自分に必要な補償を見極めることです。建物だけにするのか、家財も含めるのか、ご自身に必要な補償を見極めていきましょう。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約6分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

建物と家財とは

火災保険は、建物と家財の2つに分かれています。

建物とは、建物に付随して動かせない部分です。
たとえば、車庫物置、門塀、クローゼット、ブラインド、システムキッチンなどです。建物自体に損害が起きたときに補償されます。

家財とは、家具家電、衣類、食器、時計、バッグなど動かせるモノです。

火災保険の保険料の決まり方

建物の構造は、住宅物件、一般物件の2種類があります。
住宅物件は、マンションなどのM構造、鉄骨造りなどのT構造、その他のH構造の3つに分かれています。

M構造(マンション構造)

集合住宅(マンション・アパート)で、鉄筋コンクリート造など、耐火性のある素材で造られた建物です。

T構造(耐火構造)

鉄筋コンクリート造など、耐火性のある素材で造られた建物や木造の住宅で、耐火性に関する基準をみたす建物です。

H構造

M・T以外の建物です。

保険料はM<T<H

火災に強い順がM、T、Hの順番なので、保険料もM<T<Hになります。耐火構造で火事に強い家は、火災保険が安くなります。

家を所有する限り、火災保険とも付き合っていくこととなります。家を火災に強くすることで、保険料がずっと割安になるので、目先の家の安さだけではなく、長期目線で無駄なお金がかからない家を選択しましょう。

建物の保険金額をいくらにするか?

保険事故があったときに、現在住んでいる家と同等の建物を現在の物価で建て直せる費用で保険金額を設定します。いくらの保険金額の設定ができるかは、住んでいる地域、坪単価、面積などによって保険会社ごとに基準が決められています。

たとえば、2000万円~3000万円の幅で評価された場合は、その中で決めることができます。当然、設定する保険金額が高ければ、保険料も高くなります。


今の家が火災などでなくなってしまうことを想像してみましょう。
子供が小さく今と同じくらいの広さの家を建てたい、もう夫婦だけなので今より小さな家を建てる、高齢なので賃貸を借りて住むなど、もし家がなくなったときにどうしたいかを想像して保険金額を決めていきましょう。

たとえば、3000万円の保険金がでる火災保険に加入したとします。

火事で家が全焼した場合

3000万円支払われます。この3000万円で家を建て直してもいいですし、賃貸に住む家賃として使ってもいいです。保険金の使用目的は、限定されません。

キッチン付近だけが燃えてしまった場合

修繕費用を見積もりしてもらい、3000万円を限度にその損害額が支払われます。

家財の補償が必要かどうか?

家財とは、家具家電、衣類、食器、時計、バッグなど動かせるモノです。火災や水災などがあったときに、家財を買い替えるためにも結構な費用がかかります。家財の買い替えの費用を準備したい人は、見積もりをとって検討してみましょう。

どこまでを補償対象にするかで変わりますが、次のような場合に補償の対象となります。

●火事でベッドが燃えた
●落雷事故でテレビが故障した
●床上浸水で家具家電が水浸しになった
●うっかり照明を落としてしまった
など

家財の保険金額は、自分で決めれる

家財の保険金額は、ご自身で設定することができます。
家の中を見渡してみて、もし今火事があった場合、家の中のものを買い替える費用がいくら必要かを目安に、補償が必要な人は、保険金額を設定しましょう。

たとえば、家財保険に800万円の補償をつけたとします。

火事で家が全焼した場合

800万円のお金がでます。

キッチン付近が燃えてしまった場合

修繕費用を見積もりしてもらい、800万円を限度にその損害額が支払われます。

まとめ

今回は、「建物と家財」についてお伝えしました。

保険なので、補償をつければつけるほど保険料は高くなります。金額だけで決めて、保険料は安いが、必要なときにお金がおりず、困っても本末転倒です。

大切なことは、自分に必要な補償を見極めることです。「建物だけにするのか、家財も含めるのか」「建物の保険金額はいくらにするか?」「家財はつけるか?つけるならいくらにするか?」ご自身に必要な補償を見極めていきましょう。

次回は、「火災保険で対応できるリスクの種類」についてお伝えします↓↓↓

【1級FPが解説】火災保険で対応できるリスクの種類

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磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

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