「あなたが入っている保険は将来きちんと使える保険になっていますか?」
今回は、人生で数百万損しない!無駄な保険に入らないために考えるべきたった3つのことの中の「保険の3つの弱点」についてお伝えしていきます。3つの弱点を踏まえてたうえで保険に加入しないと、損したり、将来使いモノにならなかったり、後悔することになるので、そうならないように気をつけましょう。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約8分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
目次
保険の3つの弱点
僕が考える保険の押さえておくべき大きな弱点は次の3つです。
弱点① 変化に対応できない
弱点② 不利な賭けになる
弱点③ 保険では病気を治せない
一つずつ詳しくみていきましょう!
弱点①:変化に対応できない
まず、一つ目の弱点は、「契約時に条件が固定されてしまうので変化に対応できない」ということです。
がん保険の歴史
がん保険を例にお話をしていきたいと思います。
1970年~1980年代のがんの治療法は主に手術だけでした。このときのがん保険は、入院するか手術するかで給付される商品でした。
そこから治療が進歩して、1990年から2000年代になると、手術のほかに、化学療法(抗がん剤)や放射線治療が治療として普及してきました。そのため、保険は、手術だけではなく、化学療法や放射線でも保険の支払いがある商品に変わっていきました。
そして、現在はゲノム医療や免疫療法など新しい治療が出てきたので、新しい治療に対応できるように自由診療に対応した保険が出てきています。
保険は後出しじゃんけん
保険の条件は、契約時に決まるので、治療が進化しても、契約している保険の内容は変わりません。つまり、勝手にバージョンアップはしていかないということです。最新の保険に加入するためには、もう一度、今の年齢と健康状態を告知して新たに申し込み手続きが必要です。
過去、治療が進化すれば、保険もそれに合わせて進化しています。保険が先ってことはありえません。保険は、後出しじゃんけんということです。
今30代の人は、80歳まで50年もあります。50年後は、今と同じ医療技術や制度でしょうか?将来困ったときに使える保険になっているかが大切です。
契約時に条件が固定されることがプラスにはたらく場合
ただし、契約時に条件が固定されることが、マイナスなことばかりではありません。
たとえば、金利が高いときに契約した貯蓄保険、値上がりが続いている火災保険などです。今から新しく入ろうと思ったら高くなるが、条件がよい時期に加入しており、長期間でお得な保険料を固定できているのであれば、その保険はお宝保険です。もし、条件の良い必要な保険に入っている場合は、解約しないようにしましょう。
弱点②:不利な賭けになる
当たり前の話ですよね。保険会社は、ボランティアではなく、事業として運営されています。当然利益を出さないといけません。
たとえば、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが医療保険に入りました。
Aさんが病気になり、給付金を受け取りました。A~Dさんがこれまで支払ってきた保険料は保険会社にあります。そこから保険会社の利益を引いた額が、給付金として返ってくる計算がされています。
Aさんは「すごく得した!」と言っていますが、BCDさんは損をしています。この仕組みになっている以上、不利な賭けになってしまいます。
これは、別に保険の仕組みを使ってはいけないということではありません。多くの人から少しずつお金を集めて、大変な人にお金を渡すシステムは必要です。不利な賭けになることを知っていて、それでも必要な人は活用しましょう。
たまに、保険で利益を得ようと考える人がいますが、確率的には、保険で得するのは難しいです。保険は得するために入るのではなく、経済的な損失から人生を守るために入るものです。本来の目的を忘れないようにしましょう。
弱点③:保険では病気やケガを治せない
保険では、病気やケガを治せません。保険はお金を準備する手段です。当たり前のことなのですが、見落としがちな観点になります。
がんの5年生存率を見てみましょう。ステージが大きいほど重症です。胃がん、大腸がん、乳がん、前立腺がんの4つのがんの5年生存率を記載しています。ステージ1など軽い状態で見つかると生存率が高く、ステージ4など重い状態で見つかると生存率が低いです。つまり、がんは早期発見、早期治療が大切ということです。
では、この早期発見するために何ができるのかというと、現在のところ、がん検診が考えられます。日本人のがん検診の受診率は約4割です。しかし、アメリカ、イギリス、オランダなど、ほかの先進国では約6割~8割です。ほかの先進国と比べても、日本人はがん検診をあまり活用していないことが分かります。一方、医療保険に約6割の人が加入しています。
医療保険やがん保険に入れば、がんになってしまった場合、給付金がもらえます。しかし、がんが治るかどうかは早期発見、早期治療が重要です。保険料に払うお金をがん検診にあてて、がんを早期で見つけて早期治療していく選択肢もあるのではないでしょうか?
理論的な考え方と気持ちのバランスを考える
ただ、人生は確率だけではありません。気持ちの部分も大きいと思います。
確率的には損することは分かっているが、保険に入っていることで安心して生活できる、病気になってしまい入っておけばよかったと後悔したくないなど、気持ちの部分で安心して日々を過ごしたい人は保険をお守りのように活用する方法もあります。ただし、気持ちを優先しすぎると保険で損が大きくなるので、お金と気持ちのバランスを考えましょう。
まとめ
保険の3つの弱点を見てきました。
1つ目「契約時に条件が固定されてしまうので変化に対応できない」
2つ目「生命保険会社の利益がある分、不利な賭けになる」
3つ目「保険では病気を治せない。保険はあくまでお金を準備する手段」
保険の弱点を理解したうえで保険が必要なのか、不要なのかを判断していきましょう。
次回は、人生で数百万損しない!無駄な保険に入らないために考えるべきたった3つのことの中の3つ目「保険の比較」についてお伝えしていきます。「保険を比較するなんて当たり前だよ」と思っているかもしれませんが、保険を正しく比較できていますか? どういったことに注意して比較すればいいか見ていきましょう↓↓↓
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