質問:岡山市は自転車保険義務付けがありますが、何に加入したら良い?
回答:個人賠償責任保険に加入です!
令和3年4月1日から岡山市で「自転車保険」への加入が義務付けられました。
正式には、「岡山市自転車の安全で適正な利用を促進するための条例」です。
岡山市だけでなく、兵庫県、京都府、東京都など全国で自転車保険が義務化されています。
個人賠償責任保険に加入するとどんなリスクに備えれる?
条例で定められた「自転車保険」とは?
「自転車に乗っていて人をケガさせてしまった時の賠償責任の保障」です。
つまり自分のケガではなく、相手にケガをさせてしまったときに備える保険です。
そもそもなぜ自転車保険が全国各地で義務化されるようになったのは、2008年に神戸で小学5年生の男の子が自転車で60代女性に衝突し、意識不明の重体となる事故がきっかけです。神戸地裁は小学生の保護者に9500万円の賠償の支払いを命じました。
このほかにも下記のような自転車事故で高額賠償を命じられた判例があります。
1億円近い賠償金の支払を命ぜられるケースが実際にあるのです。
相当な資産家でないと1億円のお金が準備できず、人生が終わってしまいますね・・。
個人賠償責任保険は不注意で起こした自転車事故の賠償によって経済的な破綻のリスクに備える保険なのです。
どうやったら個人賠償責任保険に加入できる?
新たに保険に入らないといけないのか?
実は既に入っている火災保険や自動車保険に付帯している特約でカバーができる場合が多いです。保険料は、月々2~300円です。
今加入の保険の内容をチェックして補償があれば、新たに加入する必要はありません!
※自転車保険、サイクル保険などは、示談交渉や自転車の搬送費用やご自身のケガの保障などがついていたりします。その分保険料が高いです。様々な備え方がありますが、今回は私自身が実践している個人賠償責任保険+弁護士費用保険(日常生活まで保障)の内容を中心にお話させていただきます。
弁護士費用保険も火災保険や自動車保険の特約で付けることができます。
弁護士費用保険は簡単に言うと交通事故に遭って損害賠償請求をするために弁護士に依頼する場合に、弁護士費用を自分の保険会社が負担してくれます。
日常生活型と自動車事故型があり、自転車事故を保障するためには日常生活型しておく必要があるので、確認してみてくださいね。
ここでポイントがあります!
個人賠償責任保険も弁護士費用保険も家族で1人この保険を加入しておけば、家族全員補償されます。
「同居の家族」や「別居の未婚の子」や「ペット」までも補償範囲になります。
昔私はこのことを知らなかったので、2人の子供にそれぞれ個人賠償責任保険をかけていました。笑
無駄なお金を払ってしまっていたということですね。
自転車保険が義務化していない地域の方は入る必要がないのか?
私は、全員が入った方が良いと考えています。
なぜなら、個人賠償責任保険は自転車の事故以外にも、日常生活において、他人を死傷させたり、他人の物に損害を与えたりした時が対象になります。
月数百円で数千万という人生が終わるかもしれないリスクに対応できます。
例えば、コープ共済では下記のような場合が対象例になります。
どこの保険会社で加入すれば良いのか?
保険会社によって最大の保障額の違いがあります。
個人的には過去に9500万の判決があったように自転車事故の賠償金は非常に高額です。
さらに、一度の事故で複数人に重篤な被害を与えた場合には賠償額が1億円を超えることも考えられます。
そのため、個人的には2億円程度は用意しておいた方が良いと思います。
まとめ
小学生や高校生の事故で高額賠償の例がありました。
保険に入るのもリスク管理ですが、私たちも含め、きちんと子供に自転車の危険性を伝え、事故が起きないようにすることがもっと大切かと思いました。
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