最初にクイズです。
この3つの保険で、保険料の総額が一番安いのはどれでしょうか?
最後まで見ていただくと、その正解がわかります!
今回は、人生で数百万損しない!無駄な保険に入らないために考えるべきたった3つのことの中の2つ目「保険の仕組みと3つの弱点の理解」の保険の仕組みについてお伝えしていきます。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約10分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
保険の仕組み
まず、最低限知っておいたほうがいい保険の仕組みについてお伝えしていきます。
保険の種類
保険の種類は、死亡保険、働けないことに備える保険、医療保険、がん保険、介護保険、貯蓄保険などたくさんあります。
保険の期間
期間は、定期保険と終身保険の大きく2つに分けられます。
定期保険は期間が定まっている保険です。必要な時期だけ保障されるので、終身保険より保険料が安いです。
一方、終身保険は、一生涯の保険です。一生涯の保障になるので、その分保険料が高くなります。
3つの定期保険
定期保険には、3つの形あります。
①「更新型」
1つ目が「更新型」です。
「更新型」はその文字の通り、更新がある定期保険です。
たとえば、次の図の場合、10年ごとに更新をする形になっているので、30歳で加入して、40歳と50歳で更新があります。一般的には、保険料が最初は安く、どんどん高くなります。
②「歳満了」
2つ目が「歳満了」です。
「歳満了」は更新がない定期保険です。更新がないので保険料は一定です。最初から30歳から60歳など保険期間を決めて、60歳で更新はなく保険が終了します。保険期間の満了まで継続した場合、一般的には、「更新型」より「歳満了」のほうが、保険料の総額は安くなります。
③収入保障保険
そして3つ目は、「収入保障保険」です。
保険料はずっと一定ですが、保障額が、保険期間の経過とともに自動的に減っていく保険です。
たとえば、30歳で契約して、すぐ保険の給付条件に該当すると、60歳まで毎月10万円受け取れるので、総額3600万円です。10年後の40歳で該当すると、毎月10万円が20年間(40歳~60歳)受け取れるので、総額2400万円になります。
掛け捨てと貯蓄
掛け捨て保険は、解約金がない保険です。貯蓄保険と比べると、安い保険料で大きな保障を得ることができます。
貯蓄保険はお金が貯まる保険です。貯蓄保険には、学資保険や個人年金保険などの「一定期間の貯蓄保険」と貯蓄型の終身保険などの「一生涯の貯蓄保険」があります。
セットと単品
セットか、単品かの違いもあります。保険はいろんな種類があるとお伝えしました。それを一つにまとめて入るのか、それぞれ単品で入るのかの違いです。
セットの特徴
メリット:1つの保険会社で全ての保険に入るので、管理が楽
デメリット:保険会社をまたいで、有利な保険商品を選択できない
単品の特徴
メリット:保険会社をまたいで、有利な保険商品を選択できる
デメリット:複数の保険会社に分けて保険に入るので、管理が複雑になる
特約
保険を分かりづらくしている要因の一つに「特約」があります。
たとえば、医療保険には、入院のほかに、手術、がん、三大疾病、女性の病気に特化したものなど、オプションをつけくわえることができます。このオプションが特約です。団子の串に、どんどん保障を付け加えていくイメージです。
保険の仕組みを理解するクイズ
ここまでで保険の最低限おさえるべき基礎知識をお伝えしてきました。
ここまでの内容をふまえて3つのクイズをします。
第一問
貯蓄型の終身保険(お金が貯まるタイプの一生涯の保険)が主契約で、それに特約として医療保険がついているセットの保険に加入しています。保険をセットで加入する場合は、一般的には、主契約(ベースになる保険)と、そこに特約(オプション)を追加していきます。
この終身保険にはお金が貯まっています。子どもが大学に行くときにお金が足りなくなったので、この終身保険を解約してお金を取り出したいと思ったとします。ただ、もうそのときに50歳になっており、これからの病気も心配なので、医療保障は残しておきたいと考えています。
そのときに取れる選択肢は①と②のどちらでしょうか?
①終身保険部分だけ解約できて、医療保障の部分は継続できる
②医療保障の部分も含めて解約しないといけない
正解は②です。
主契約(ベースとなる保険)を解約すると全部解約になってしまうからです。
ここから言えることは、医療保険、がん保険、死亡保険、働けないことに備える保険など、たくさんの種類の保険がありますが、全部主契約(ベースになる保険)で別々に契約すると変更しやすいということです。そのため、僕は、特約は少なく、基本主契約だけで、その内容が一番いい保険会社ごとにシンプルに契約したほうがよいと考えています。だんごがおいしい店でだんごを、ドーナツがおいしい店でドーナツ、ケーキがおいしい店でケーキを買うイメージです。
また、保険は請求しないともらえません。保険に入った内容を忘れていたり、給付条件を勘違いしており、保険に入っているのに請求していないケースは実は結構あります。家族に説明ができるくらいシンプルで分かりやすいものに加入しましょう。
第二問
入院したら1日5,000円給付される、一生涯の医療保険を20歳のときに加入したとます。保険料の支払いの方法は2種類あり、払い込む期間を指定する「短期払い」と亡くなるまで支払う「終身払い」です。
では、88歳の平均寿命まで生きたときに、毎月の保険料は当然短く払うほうが高くなりますが、保険料の総額はどちらのほうが安いでしょうか?
①65歳で支払いを終えて、それ以降は支払いがない(短期払い)
②一生涯支払い続ける(終身払い)
正解は、①の方が安くなります。
同じ保険に入り続けるのであれば、短期でギュッと支払ったほうが総額が安くなるという仕組みになっています。つまり、10年で支払うともっと総額が安くなり、5年で支払うとさらに総額が安くなります。毎月魚を購入するのではなく、一気にまとめて支払ったほうが総額が安くなるイメージです。
第三問
入院したら1日5,000円の給付があり、終身払いの一生涯の医療保険があります。
今度は何歳で入るかの違いを見ていきましょう。
①0歳で加入
②20歳で加入
③50歳で加入
毎月の保険料は、年齢が上がると、病気のリスクも上がるので、①<②<③の順になります。
では、90歳でもし亡くなってしまった場合、保険料の総額は、このなかで一番安いのはどれでしょうか?
正解は、「①0歳で加入」が一番安くなります。
早く入ったほうが月々も安い、総額も安い、しかも保障も長いのです。
①と③と比べてみると、③は0歳から50歳までで入院しても、お金が出ませんが、①は出ます。毎月も安いし、総額も安いので、「生まれたときに入ったほうがお得です」と言われてるのはこういう理由からです。
しかし、私は生まれてすぐに入ったほうがいいとは考えていません。その理由は、同じ保険に入り続けるという前提なら、早く入ったほうが総額が安く、短期で支払ったほうが支払い総額は少なくなるからです。同じ保険に入り続けることができるのかを判断するために、次回、保険の3つの弱点をお伝えしたいと思います。
まとめ
今回は、人生で数百万損しない!無駄な保険に入らないために考えるべきたった3つのことの中の2つ目「保険の仕組みと3つの弱点の理解」の保険の仕組みについてお伝えしました。
次回は、「保険の3つの弱点」についてお伝えします。加入するときはメリットが強調されますが、弱点(デメリット)も理解することが大切です。
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