「保険を比較してもそんなに変わらない」と思っていませんか?
実は保険を比較するだけで半額になることもあるので、比較しないのはもったいないです。
今回は、人生で数百万損しない!無駄な保険に入らないために考えるべきたった3つのことの中の3つ目「保険の比較」についてお伝えしていきます。正しく比較して、大変なときに役に立つ、自分に合った条件の保険を選択しましょう。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は7分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
保険を比較しただけで100万円得した事例
こちらは30代のご相談者が昔加入していた保険です。万が一亡くなってしまったときに、子どもの生活費や教育費を準備するための保険になっています。以前、保険の仕組みの部分で解説した「収入保障保険」です。
毎月20万円を末子が大学を卒業する55歳まで天国からATMのように支払うイメージです。
32歳で万が一亡くなった場合は、毎月20万円を23年間受け取れ、総額5520万円です。保険料は掛け捨てで、月4420円が23年間で、総額約122万円になります。しかし、この保険は今加入していません。
見直し後に加入しているのは、この保険です。内容はほぼ一緒です。
変えたことは、保険会社です。保険会社を変えただけで、保険料が4,420円から2,446円に下がり、毎月約2,000円の差です。23年間で総額約55万円変わりました。夫婦で同じような保険に加入していたので、夫婦で総額約110万円の差になります。
保険会社ごとに細かな条件の違いがあるので確認が必要ですが、保険会社には、年齢、性別、分野などにより得意分野と不得意分野があり、半額になることもあるということです。同じ内容なら比較して、安い保険を選択をしましょう。
安ければいいということではない
ただし、注意するポイントは、安ければいいというものではないということです。保険は、一定の条件になるとお金がもらえる契約なので、この条件をしっかり確認することが大切です。
がん保険はどういう状態で給付される?
たとえば、がんと診断されると100万円の一時金がもらえる保険があります。
では、同じ100万円がもらえるなら保険料が安い商品がいいのか?
これは安ければいいってもんではないです。
理由は、100万円がもらえる条件が違うからです。
がんの状態の違い
●悪性新生物なのか?
●上皮内がんなのか?
上皮内がんとは、上皮細胞と間質細胞を隔てる膜を破って浸潤(しんじゅん)していないがんです。浸潤していないため、がん(悪性新生物)には含めません。保険の条件が悪性新生物と書いてあれば、上皮内がんでは給付されません。
治療対象の違い
●公的医療保険適用の治療だけなのか?
●実費が必要な先進医療や自由診療も対応しているのか?
回数の違い
●1回だけなのか?
●1年に1回なのか?
●2年に1回なのか?
治療の条件の違い
1回目の給付条件は、がんと「診断」が基本です。しかし、保険商品によって2回目以降の条件に違いがあります。
●入院が条件なのか?
●通院でもいいのか?
●経過観察でもいいのか?
「ライフネット生命保険 がん経験者への治療実態調査」によると、がん診断から1年後までにおける入院については「入院した」が96%と高い割合となる一方、2年後以降は15%以下になります。1年目は入院するが、2年目以降は入院せず、通院などによる治療を受けていることがわかります。
2回目以降のがん保険の給付条件が、入院の場合、2年目以降、通院でがんの治療をおこなっても給付金はでません。
出典:ライフネット生命保険 がん経験者への治療実態調査
よく勘違いしている給付条件
給付の条件を確認することが重要とお伝えしましたが、がん保険のほかに、よく勘違いしている給付の条件をいくつかご紹介します。
三大疾病の定義
●心臓の病気は、急性心筋梗塞なのか? 心疾患なのか?
●脳の病気は、脳卒中なのか? 脳血管疾患なのか?
働けないときに備える保険の働けない定義
●働けないときのみに給付されるのか?
●働けるようになっても給付されるのか?
医療保険の入院の定義
●1泊2日の入院が対象か?
●日帰り入院も対象になるか?
介護保険の給付条件
●回数限定で給付されるのか?
●介護の期間のみ給付されるのか?
●要介護の度合は?
このように給付される条件が違うので、保険料と給付条件を確認しながら決めていきましょう。繰り返しになりますが、安ければいいというものではありません。大変なときに役に立つ、自分に合った条件の保険を選択することが大切です。詳しくは、分野ごとに作成していますので、そちらをご覧ください。
まとめ
4回に分けて、人生で数百万損しない!無駄な保険に入らないために考えるたった3つのことについてお伝えをしてきました。
①ご自身の状況と既に入っている保険を把握する
②保険の仕組みと3つの弱点を理解する
③比較する
この3つを踏まえたうえで、次回以降、死亡、医療、がん、働けない、介護など、保険分野ごとに具体的にどう保険商品を選択していくかを一緒に考えていきましょう。
次回は、「医療保険は必要か?加入の判断ポイントとおすすめの比較方法」についてお伝えします↓↓↓
コメント
COMMENT