【1級FPが解説】自動車保険は使えば使うほど保険料が上がる!?事故にあっても保険を使わないほうが得な場合も

「自動車事故にあっても保険を使えるので大丈夫」と考えている人は損をしている可能性があります。

事故にあっても自動車保険を使わないほうがお得になることもあることを知っていますか?
今回は、「自動車保険の等級」についてお伝えしていきます。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約5分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

等級とは

自動車保険は、1~20等級の20段階に等級が分かれています。新規契約時に6等級からスタートして、1年間無事故だったら1等級ずつ上がります。等級により保険料の割引率が決まり、20等級が一番安いです。

自動車保険の保険料は、定価があり、等級が高いほど割引がきくイメージです。基本ルールは、保険金請求をともなう事故を1回起こすたびに、等級が3つ下がります。


※東京海上日動火災保険 自動車保険パンフレットより

たとえば、定価が年間10万円だとすると20等級の人は63%割引なので、保険料は3万7000円です。1等級の人は、108%割増なので、20万8000円になります。同じ内容の保険に加入するのに、等級の違いで年間約17万円も変わります。

僕の周りで車を頻繁にこする人がおり、その都度、数万円の修理で車両保険を使っていました。すると、気づいたら等級が1になっており、更新するときに保険料がすごいことになって初めて大きな損をしていることに気づいたそうです。同じ損害保険でも、火災保険は何度使っても保険料が変わらないので、そのイメージで自動車保険も使っていたそうです。

等級が下がる事故と下がらない事故

自動車保険を使うと必ず等級が3つ下がるわけではありません。基本は3つ下がるのですが、等級が下がらないもの、等級が1つだけ下がるものがあります。

等級が下がらないもの

●人身傷害
●弁護士費用
●個人賠償責任
●代車費用
●ファミリーバイク特約

等級が1つ下がるもの

事故原因が下記の場合の車両保険
●火災、爆発、台風、洪水、高潮による損害
●落書き、窓ガラスの破損、いたずら、盗難による損害など
●飛来中、落下中の他物との衝突

無事故割引と事故有割引

たとえば、15等級の人が保険を使うと、翌年は事故有割引率の12等級になります。3年間は事故有割引になり、保険を使わなければ1年毎に1等級ずつ上がり、3年後に無事故割引の15等級になります。同じ等級でも事故有期間と無事故割引期間は割引率が違います。


※東京海上日動火災保険 自動車保険パンフレットより

15等級で、定価が10万円の保険料の場合、保険を使った場合と使わなかった場合の3年間の保険料の差をみてみましょう。

【保険を使わなかった場合の3年間の保険料】
1年目:事故無の16等級 割引率54% 保険料4万6000円
2年目:事故無の17等級 割引率55% 保険料4万5000円
3年目:事故無の18等級 割引率56% 保険料4万4000円
3年間の保険料の合計:13万5000円

【保険をつかった場合の3年間の保険料】
1年目:事故有の12等級 割引率22% 保険料7万8000円
2年目:事故有の13等級 割引率24% 保険料7万6000円
3年目:事故有の14等級 割引率25% 保険料7万5000円
3年間の保険料の合計:22万9000円

保険を使うことで3年間の保険料が9万4000円増えます。たとえば、修理費が5万円の場合、保険を請求せず自分でお金を払って直したほうが得です。小さな修理費で保険を使ってばかりいると、どんどん等級が下がり保険料が上がるので、なんでもかんでも保険を使ったらいいというわけではありません。保険を使わないほうがいい場合もあります。

まとめ

今回は、「自動車保険の等級」についてお伝えしてました。

次回は「自動車保険で絶対に外せない4つの補償」についてお伝えします↓↓↓

【1級FPが解説】自動車保険で絶対に外せない4つの補償

家計が変われば人生が変わる!

人生が変わる家計の整え方について、私の著書「一度始めたらどんどん貯まる 夫婦貯金 年150万円の法則」でお伝えしています。ぜひ、参考にしてみてください!

「一度始めたらどんどん貯まる 夫婦貯金 年150万円の法則」の詳しい内容はこちらから↓↓↓
https://amzn.asia/d/d65eP6v


1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。“お金が理由で子供の選択肢を狭めない未来”を実現できる子育て世代を増やすべく日々奔走中。

詳しいプロフィールはこちらをクリック

【家計の見直し無料動画講座】

頑張る節約に頼らない!家計見直しの「発想法」と「実践法」についての無料動画講座です。
お気軽にご視聴ください。

家計の見直し無料動画講座

【3大特典!公式ラインご登録】
特典①頑張る節約に頼らない!年間30万円手取りを増やす家計見直し「無料動画講座」
特典②家計のどこを見直せばよいかが分かる「家計の見直しチェックシート」
特典③定期的に「年間30万円手取りを増やすための」お金に関する最新情報のお届け

登録は以下をタップ↓

本ブログに関してご意見ご質問がございましたら、お気軽にこの下のコメント欄よりお聞かせください。

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


継続フォローサービス利用者専用記事

世界20か国・1000のホテルを経験した「元旅行会社×1級FP」の家族旅行|また行きたいホテルや観光地を厳選して紹介

教育費の貯め方を徹底解説!いつまでに、いくら、どうやって貯めるかの考え方と実践方法

老後資金の貯め方を徹底解説!いつまでに、いくら、どうやって貯めるかの考え方と実践方法

住宅ローンを徹底解説!借入額・金利・ローン控除・団信・比較方法・借り換えの考え方

NISAを徹底解説!制度の概要・メリット・デメリット・活用法

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を徹底解説!制度の概要・メリット・デメリット・活用法

生命保険を徹底解説!必要か判断する考え方・補償内容・比較方法

携帯の乗り換えを徹底解説!格安と大手キャリアの比較・携帯会社の選び方・注意点・おすすめの携帯プラン

個人ができる節税対策を徹底解説!保険・iDeCo・ふるさと納税・医療費・住宅ローン・扶養の「控除」

火災保険を徹底解説!補償内容・条件・比較方法

自動車保険を徹底解説!補償内容・条件・比較方法

ポイ活を徹底解説|ストレスなく、手間と時間をかけず、楽しく!

お金本を200冊読んだ1級FPが厳選!人生が劇的に変わる本を解説

PAGE TOP
MENU
家計の整え方

お問い合わせは下記「お問合せページ」よりお願いいたします↓↓↓