【1級FPが解説】60歳まで引き出せないだけじゃない!iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の3つのデメリット

「iDeCoはメリットだけでなく、デメリットもありますか?」

もちろんあります。これを知らずにiDeCoを活用すると……やらなければよかったと後悔したり、老後のお金が数百万変わることもあります。今回は、「60歳まで引き出せないだけじゃない!iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の3つのデメリット」についてお伝えします。

デメリットは次の3つです。

①原則60歳まで引き出せない
②元本割れの可能性がある
③コストがかかる

一つずつ見ていきましょう!

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約5分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

デメリット①原則60歳まで引き出せない

iDeCoで拠出したお金は、原則60歳まで引き出せません。たとえば、45歳で子どもが予想外に医学部に進学することになり、お金が足りなくてもiDeCoから教育費を出すことはできません。60歳より前に使う起業資金、住宅資金などにも利用することはできません。

出典:iDeCoパンフレット(厚生労働省)

60歳より前に引き出せる条件は大きく次の2つです。

●死亡一時金(亡くなる)
●障害給付金(一定の障害状態になる)

デメリット②元本割れの可能性がある

iDeCoの箱の中に入れる商品は自分で決める必要があります。選択できる商品は大きく2つに分けられます。

①元本確保型 (例)定期預金
②元本変動型 (例)株式や債券などの投資信託


出典:iDeCoパンフレット(厚生労働省)

元本確保型

元本確保型を選べば、元本を確保して節税メリットを得ることができます。しかし、元本は保てていますが、物価上昇(インフレ)リスクには対応できないので注意が必要です。

たとえば、現在3000万円の家を退職時に買うためにお金を積み立てています。60歳で3000万円貯めたとしても、物価上昇(インフレ)で家が4000万円に値上がりしていたら、貯めた3000万円では買うことができません。

元本変動型

元本変動型を選択した場合、元本割れの可能性はありますが、運用結果次第では元本確保型では対応できなかった物価上昇(インフレ)リスクに対応できる可能性があります。

選択次第で老後のお金が数百万変わってくるので、しっかりと投資を学んで選択しましょう。

デメリット③コストがかかる

iDeCoの利用は、無料ではなく、有料です。

加入時

2,829円(国民年金基金連合会)

加入中

加入中の毎月の費用は、掛金を積み立てしている場合としていない場合で異なります。

【積み立てしている場合】
●105円(国民年金基金連合会)
●0円~数百円(金融機関により異なる)
●66円(信託銀行)
計171円~

【積み立てしていない場合】
●0円~数百円(金融機関により異なる)
●66円(信託銀行)
計66円~

楽天証券などのネット証券の場合、金融機関の手数料が0ですが、手数料がかかる金融機関もあります。どの金融機関でiDeCoを作るかで手数料のほかにも、商品やサービスの違いもあります。そのため、手数料が低く、商品の質もいい楽天証券やSBI証券などのネット証券がおすすめです。


出典:iDeCoパンフレット(厚生労働省)

受け取り時

●1回440円(信託銀行)
●一定ラインを超えると税金がかかる

分割か一括の受け取り方の違いで、手数料や税金が変わるので、本当の意味でiDeCoの活用できるかは出口までしっかり考えないといけません。

まとめ

今回は、「60歳まで引き出せないだけじゃない!iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の3つのデメリット」についてお伝えしました。

①原則60歳まで引き出せない
②運用状況によっては元本割れの可能性
③コストがかかる

次回は、iDeCoの受け取り方についてお伝えします。受け取り方で数百万円変わる可能性があるので、損をしないように出口まで考えましょう↓↓↓

【1級FPが解説】iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の受け取り方で数百万円変わる?

家計が変われば人生が変わる!

人生が変わる家計の整え方について、私の著書「一度始めたらどんどん貯まる 夫婦貯金 年150万円の法則」でお伝えしています。ぜひ、参考にしてみてください!

「一度始めたらどんどん貯まる 夫婦貯金 年150万円の法則」の詳しい内容はこちらから↓↓↓
https://amzn.asia/d/d65eP6v


1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

詳しいプロフィールはこちらをクリック

【3大特典!公式ラインご登録】
特典①家計のどこを見直せばよいかが分かる「家計の見直しチェックシート」をプレゼント
特典②初回相談申し込み時、書籍「夫婦貯金年150万円の法則」(1870円)をプレゼント
特典③定期的なお金に関する最新情報のお届け

登録は以下をタップ↓

本ブログに関してご意見ご質問がございましたら、お気軽にこの下のコメント欄よりお聞かせください。

関連記事

RELATED POST

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


教育と老後資金の貯め方

生命保険の幸適化

NISA・iDeCoの幸適化

住宅ローンの幸適化

自動車保険の幸適化

火災保険の幸適化

ポイ活の幸適化

通信費の幸適化

税金の幸適化

人生が劇的に変わる本

「元旅行会社×1級FP」の家族旅行

継続フォローサービス利用者専用記事

PAGE TOP
MENU
家計の整え方

お問い合わせは下記「お問合せページ」よりお願いいたします↓↓↓