団体信用生命保険(以下:団信)は、
住宅ローン契約者が一定の状態になったときに
住宅ローン残高が0円になる“住宅ローンに付帯する仕組み”です。
多くの住宅ローンでは死亡・高度障害の団信加入が必須。
フラット35は任意になります。

出典:住宅金融支援機構HP
団信では、基本の「死亡・高度障害」に加えて
次のような保障を上乗せできます
・がん
・三大疾病 など
※内容は商品によって異なる
ここでの選択肢は2つです。
① 団信で上乗せする
(例)死亡保障(団信)+ 三大疾病(団信)
② 民間保険で上乗せする
(例)死亡保障(団信)+ 三大疾病保険(民間)
団信と民間保険の4つの違い
団信、民間保険の上乗せの違いは次の4つです。
①保険料
団信:年齢による差がなく一律
民間:年齢や健康状態、喫煙などの有無で変わる
年齢が若く、健康状態が良く、非喫煙の場合は民間保険が割安になりやすいです。
必要な保障が同じなら必ず比較することが重要です。

②生命保険料控除
団信:対象外
民間:対象
民間保険は節税メリットあり

③途中変更・解約
団信:変更・解約不可
→ローン完済まで継続
民間:健康状態が良ければ見直し可能
→解約はいつでも可能
変化に対応しやすいのは民間保険

④お金の使い道
団信:金融機関にお金が入る→住宅ローン返済のみ
民間:個人にお金が入る→自由
民間保険は、生活費・教育費など自由に使える

私の考え
多くのケースでは
民間保険で備える方が柔軟性が高いため、
基本は、民間保険で上乗せするのが合理的と考えています。
ただし、次のような場合は
・住宅ローンを確実に消したい
・まとまったお金を持つと使ってしまう
・民間保険では対応できない保障がほしい
団信での上乗せも検討に値します。
特に
民間保険では再現しにくい大きな保障という点では
がん団信は選択肢となるので検討してもいいと思います。
まとめ
団信に保障を上乗せする場合、
・金利に+0.1%前後の負担で、比較的コストは大きくない
・手続きもシンプル
加入しやすいのが特徴です。
ただし、それだけで選ぶのではなく、
民間保険と比較したうえで、
自分に合った方法を選ぶことが重要です。
次回は、「定率・定額の手数料タイプはどっちを選ぶか」についてお伝えします。

1級FP 磯山裕樹