【1級FPが解説】団体信用生命保険(団信)と民間の生命保険の5つの違い|団信が向いている人・民間保険が向いている人

「団体信用生命保険はどこがいいですか?」
「選択肢がありすぎて、よくわからないです」
「団体信用生命保険と民間保険はどっちが有利ですか?」

低金利で金利での差別化が難しいため、各金融機関は、団体信用生命保険の内容を工夫して差別化しています。さまざまな条件の団体信用生命保険があり、どう選択するのか分からなくなっている人もいるのではないでしょうか?

今回は、そういった人に向けて、団体信用生命保険と民間保険の違い選択の考え方についてお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約7分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

団体信用生命保険とは

団体信用生命保険(以降団信と表記)は、ある一定の条件になったときに住宅ローンの支払いがチャラになる保険です。一定の条件は、死亡、がん、三大疾病など団信の商品により異なります。

民間の金融機関で住宅ローンを借りる場合は団信の加入が絶対条件です。フラット35は任意になります。
団信が任意の商品では、団信と民間保険の2つの選択肢があり、団信が必須の商品では、すべて団信、団信+民間保険のハイブリットの2つの選択肢があります。

【団信+民間保険のハイブリット型の例】
●団信:死亡保障、民間保険:障害状態などで働けなくなった場合に備える保障
●団信:死亡保障、民間保険:三大疾病の保障

団信と民間保険の5つの違い

団信と民間保険の違いを5つのポイントで見ていきましょう。

①保険料

団信:年齢に関係なく一定
民間:年齢や健康状態、喫煙などの有無で変わる

民間保険だと同じ条件なら年齢が若いほうが病気や亡くなるリスクが低いので保険料が安いです。団信の場合は、年齢に関係なく一定になります。住宅ローンを組むときの年齢が高い場合は団信、若い場合は民間保険のほうが有利に加入できる可能性があります。

②生命保険料控除

団信:適用できない
民間:適用できる

民間保険に加入すると生命保険料控除が使え、少し税金が安くなる場合があります。団信は生命保険料控除を適用できないので、税金面のメリットは民間保険のほうが有利です。

③支払い方法

団信:基本、口座振替
民間:口座振替またはクレカ

民間保険はクレカ払いを選択できることが多いです。団信の場合は、一部を除いて基本、クレカ払いはできません。クレカ払いにできれば、ポイントを貯めることができるので、支払い方法から見ると民間保険が有利です。

④途中で内容を変更や解約ができるか

団信:変更も解約も不可 
民間:健康状態が良ければ変更可能、解約はいつでも可能

団信は、途中で内容の変更や解約をすることができず、当初決めた内容でローン終了期間まで継続になります。民間保険は、途中変更や解約は可能です。
たとえば、三大疾病の民間保険に加入していたが、より内容がよく安い三大疾病の民間保険が新しくでてきたとき、健康状態がよければ、変更手続きができます。また、保険が必要がなくなった場合には解約もできます。

途中の変更や解約の面からみると、民間保険のほうが有利です。

⑤お金の使い道

団信:住宅ローンの返済のみ
民間:使い道が自由

団信の保険金は金融機関に入るので、全額住宅ローンの返済に充てられます。
民間保険は、金融機関ではなく、自身にお金が入るので、住宅ローンの支払いに充ててもよいし、生活費や教育費などに充ててもいいです。お金の使い道は自分で決めれます。

お金の使い道から考えると、民間保険のほうが有利です。

団信が向いている人

団信が向いている可能性がある人は次のような人です。

年齢が高く住宅ローンを検討する人

年齢が高い場合は、保険料的に有利な可能性があります。

手元にお金があると使ってしまう人

団信は住宅ローンの返済にのみしか使えないので、手元にお金はきません。

民間保険が向いている人

民間保険が向いている可能性がある人は次のような人です。

年齢が若く住宅ローンを検討する人

年齢が若い場合は、保険料的に有利な可能性があります。

自身でお金の管理ができる人

民間保険のお金の使い道は自由なので、きちんとお金の管理ができる人は向いています。

定期的に有利な条件に見直ししたい人

民間保険はどんどん良い内容がでてくるので、健康状態がよければその都度見直すことができます。

生命保険料控除の節税やクレカ払いでのポイントを貯めたい人

民間保険ならではの特徴です。

住宅の保障を考えるとき一番大切なこと

団信と民間保険のどちらで保障を確保するか、きちんと考えることは大切です。
しかし、それよりももっと大切なことがあります。それは、そもそも保障が必要かどうかです。

「保障が必要か判断→その保障を確保するのに団信と民間保険のどちらが有利か考える」この順番で考えないと、そもそも必要がない保障を買ってしまいます。

どういった保障が必要かは、人により異なります。どう判断するかのポイントは、下記にて解説しているので参考にしてみてください↓↓↓

【1級FPが解説】生命保険の幸適化

まとめ

今回は、団体信用生命保険と民間保険の違い選択の考え方についてお伝えしました。

団体信用生命保険と民間保険の違いは次の5つです。

①保険料
②生命保険料控除
③支払い方法
④途中で内容を変更や解約ができるか
⑤お金の使い道

万が一亡くなったり、働けなくなったときなどに、住宅ローンを返せなくなるリスクに対しての保険が団信です。
団信と民間保険のどちらで保障を確保するか、きちんと考えることは大切です。しかし、それよりももっと大切なことは、そもそも保障が必要かどうかです。

「保障が必要か判断→その保障を確保するのに団信と民間保険のどちらが有利か考える」この順番で考えましょう。

次回は「住宅ローンの正しい比較方法」についてお伝えします↓↓↓

【1級FPが解説】住宅ローンは金利だけで判断してはいけない|住宅ローンの正しい比較方法

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磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

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