「退職金は自分次第で1000万円変わることがあるのは知っていますか?」
退職金は老後の生活を考えるうえで大切なお金です。しかし、会社を退職するときにもらう退職金について知らないという人も多いのではないでしょうか?
今回は、会社の退職金制度の「確定給付年金」と「確定拠出年金」の違いについてお伝えします。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約6分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
老後の年金の基本
老後の年金は3階建てになっています。
1階:全員が該当する基礎年金
2階:会社員や公務員の人が該当する厚生年金
3階:やりたい人だけがやるiDeCoや勤め先で用意されている年金など
3階部分の勤め先で用意されている年金は「確定給付年金」と「確定拠出年金」に大きく分かれています。
確定給付年金
確定給付年金は、退職金を準備するために、企業がお金を積み立て、運用してくれて、退職金制度で決められた額の退職金を準備してくれます。給付額が確定しているので、確定給付年金と言います。
受け取るときに運用が上手くいっていない場合、不足分は企業が補填してくれるので、企業が運用のリスクを負ってくれています。
確定給付年金のメリット
①退職金の額が決まっている
②運用を会社にお任せでき、自分で資産運用する必要がない
③60歳より前に退職した場合でも、退職金を受け取れる
確定給付年金のデメリット
①転職の場合、不利になることが多い
会社に寄りますが、長く勤めた人に退職金をたくさん支給し、短い人には少ししかないというのが一般的です。たとえば、20歳~60歳まで5年に1回転職した人とずっと同じ会社に勤めた人の退職金の総額を比べると、後者のほうが一般的には大きくなります。
②会社が倒産したとき、受け取り金額が減る可能性がある
過去、JALが経営破綻し、公的支援を受けて会社更生を目指すために、現役とOBから2/3の同意を得て年金減額を行いました。給付減額は現役が給付額の5割、OBが3割だったようです。
確定給付年金は、企業が運用リスクを負っており、また、転職するより終身雇用のほうが有利な仕組みになっているので、最近では、確定給付年金から確定拠出年金へ制度を切り替える企業が増えてきています。
確定拠出年金
確定拠出年金は、社員が毎月企業から決められた額の退職金の前払い(拠出金)を受け取り、そのお金を社員自身で運用・管理します。運用・管理の方法により退職金の額が変わります。毎月、会社からの受け取り額(拠出額)が確定しているので、確定拠出年金と言います。
確定拠出年金のメリット
①運用次第では退職金の額を増やせる
②転職のときも持ち運べる
転職するときは、転職先の企業型確定拠出年金制度、または、iDeCoに移管されます。
確定拠出年金のデメリット
①退職金の額が運用次第で減ってしまう可能性がある
②原則60歳以降でしか退職金を受け取れない
上記、確定拠出年金のデメリットについて詳しくは、下記にて解説しています↓↓↓
退職金制度をうまく活用できるかで1000万円の差?
「どの商品を選択したらいいですか?」という質問がよくあります。
僕の回答は、金融知識のレベル、年齢、気持ちなど、人により異なります。
答えになっていませんね。そうなんです!!正解はありません。
ここからは僕の個人的な意見ですが、僕がお客様へアドバイスをする場合、定期預金はおすすめしません。なぜなら、定期預金を選ぶと確実に損をするからです。
なぜ確実に損をするのかは、僕の著書のP211~213に書いてあるので、よければ見てみてください。
定期預金と資産運用した場合、どのくらい差が出てくる可能性があるのでしょうか?
たとえば、22歳から60歳まで月額2万円を確定拠出年金で積み立て、5%で運用できた場合を考えてみましょう。60歳時点で、定期預金で積み立てした場合は912万円、5%で運用できた場合は2716万円になります。その差は1804万円です。
どう選択するかで老後のお金が数千万円変わってくる可能性があるので、しっかりと自身で考えて選択することが大切です。
まとめ
会社の退職金制度を上手に活用することで老後資金が数千万円の差になる可能性があります。
まずは、今勤めている会社の退職金制度について知ることから始めましょう。
そして、きちんと資産運用について勉強して実践していきましょう!
老後資金を貯める最強制度「iDeCo」については、こちらで詳しく解説しています↓↓↓
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