【1級FPが解説】車両保険は必要?

「車両保険って本当に必要ないんですか?」

本やSNSでは車両保険が必要ないって言ってる、保険屋さんはつけておいたほうがいいと言っている……。今回は、「どっちなんだ~!?」と迷っている人に、自分自身で車両保険が必要か、不要かを判断できるポイントについてお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約7分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

車両保険とは

車両保険は、事故で自分の車が壊れるリスクに備える保険です。ほかの補償よりも利用されることが多いので保険料は高いです。そのため、車両保険をつけるかつけないかで保険料が大きく変わります。

保険料の決まり方

保険料は型式、年式、グレードによる「車両価格表」で決まっています。その金額は、100万円~150万円のように幅があり、その範囲内で設定できます。一度設定した金額も契約更新毎に金額を減額する必要があります。月日が経つと車の価値が下がるからです。

一般(フルカバー)と限定(エコノミー)2種類の車両保険がある

一般(フルカバー)では、ほとんどの車両損害に対応できますが、限定(エコノミー)では補償範囲が限定的です。もちろんたくさんカバーされている一般の方が限定より保険料は高くなります。

たとえば、東京海上日動の自動車保険だと、次のように記載があります。

※東京海上日動 自動車保険 パンフレットより

基本的には、限定タイプでは自損事故、当て逃げ、動物との衝突が対象外になっています。限定タイプでも、当て逃げや動物の衝突を対象に含めている保険会社もあるなど、保険会社ごとに補償の範囲が違います。

一般と限定の保険料の差は大きいので、ご自身のリスクや使用方法に合わせて選択しましょう。たとえば、田舎に住んでいて、動物との衝突の可能性が高いのであれば一般タイプにするなどです。

車両保険が必要ない2つの理由

僕は、車両保険は必要ないと考えています。そう考える2つの理由があります。

①自分で貯蓄して備えるほうがいい

保険を活用するのではなく、車両保険に払う保険料を自分で貯蓄をしておいたほうがいいと考えています。

相手がぶつかってきた場合、相手が悪い割合は相手の保険からお金がでます。自分がぶつかった場合、相手の車に対しては、対物賠償責任保険から支払いできます。自分の車は車両保険をつけていなかったらお金はでないですが、そうなった場合は、自分の貯金から購入できる車を購入したらいいのではないでしょうか?

また、等級により違いますが、これから3年間の保険料が上がる金額と修理費を比べると、保険を請求せず、自分でお金を払って直したほうが得な場合もあります。

軽度の修理の場合、使わない可能性があるのであれば、軽度の修理費は保険ではなく現金で備える、修理費がすごくかかる場合は廃車にして、そのときの貯蓄から出せる車を買うのが僕の考え方です。

理由②必ず新車で買えるお金がでてくるとは限らない

車両の価格は更新毎に少なくなっていくので、事故したときに今乗っている車が新車で買えるお金がでてくるとは限りません。

新車を購入して5年間のみつけることができる「新車特約」があります。この特約は、修理費用が新車価格相当額の50%以上となった場合に、車の再購入費用を元の車の新車価格相当額を限度に保険金として受け取れます。車屋さんで保険に入る場合は、この特約をつけておいたら新しい車を買ってくれやすくなるので、すすめられる傾向がありますが、新車特約をつけることで保険料も上がるので、付けるかどうかしっかり検討しましょう。

車両保険を検討してもよい人

僕は、車両保険は不要と考えていますが、次の人は検討しても良いかもしれません。

免許取り立て、運転に慣れていない人

事故リスクが高い人です。ただ、事故リスクが高いのであれば、そもそも安い中古の車からスタートするほうがよいと思います。

修理代が手元資金で出せない人

貯蓄がない人です。特に、自動車ローンを組んで車を買っていて、手元に貯蓄がない人は要注意です。もし、事故で車の買い替えが必要な場合、2重ローンになってしまいます。ここに関しては、手元資金がないのに、自動車ローンを組んで車を買うこと自体が間違いです。身の丈に合った車を買いましょう。

そもそも、住宅ローンは使ってもいいが、自動車ローンは使ってはいけません。なぜ、使ってはいけないかは、私の著書の第3章で詳しく解説しているので、よければご覧ください↓↓↓

保険があることで日々気持ちが安定する人

お守りのように気持ちの面から安心するのであれば持っておいてもよいかもしれません。ただし、気持ちを優先しすぎると、どんどん保険でお金を失ってしまいます。

車両保険を安くする方法

大きな事故に備えて車両保険をつけておきたい、でも保険料はおさえたい人は、「免責金額」を検討しましょう。免責金額とは、保険を使うときの自己負担額のことです。なぜ自己負担額を設定するのか? 少額の修理であれば、保険を使うより、自分でお金をだしたほうがいい場合があるからです。

たとえば、免責金額が5万円の場合、5万円以下の修理は自己負担です。10万円かかれば、5万円自己負担、5万円は保険から支払われます。免責金額を高くするほど、保険料は安くなります。

免責金額は、保険期間の間の1回目の事故と2回目以降の事故で金額設定ができます。たとえば、1回目の事故は自己負担0円、2回目以降の事故は自己負担10万円とすることもできます。1年に2回も事故はしないと考える人で、保険料を安くしたいのであれば、こういったやり方もあります。

ただし、免責金額を設定して、保険を使った場合、免責金額を支払い、さらに翌年からの保険料も上がるので、免責金額を設定しなかったほうが良い場合もあるので注意してください。

まとめ

「車両保険って本当に必要ないんですか?」の僕の回答は、必要なしです。

本やSNSで車両保険が必要ないって言ってる、保険屋さんはつけておいたほうがいいと言っている……。ほかの人がそう言うからそうするのではなく、自分自身で車両保険が必要か、不要かを判断しましょう。

次回は、人によっては必要性が変わる補償の5つ目「ドライブレコーダー特約」についてお伝えします↓↓↓

【1級FPが解説】ドライブレコーダーは、「自動車保険の特約」でつけることがおすすめ!特約でつけるメリット・デメリットと保険会社の違いをわかりやすく解説

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

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