【1級FPが解説】車両保険は必要?金額の決め方と保険料を安く抑える方法|自動車保険の補償内容をわかりやすく解説

自動車保険の内容は、担当の方にお任せしていて、言われるがまま加入している方が多いと思います。

言いなりでは自分に合っている保険に加入することは難しいです。
少し手間をかけることで、保険料を抑え、自分に合った自動車保険を選択できます。

その具体的な方法について、複数回に分けて解説しています。
順番にご連頂くと理解しやすいです。

今回は、自動車保険の中で基本となる車両保険の内容と僕の考え方についてお伝えします。
リスク管理の考え方は人それぞれ異なりますので、保険の保障内容を押さえて、自分で考えて見直しをしていきましょう!

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約11分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

車両保険とは

車両保険は、事故で自分の車が壊れるリスクに備える保険です。
他の補償よりも利用されることが多いので保険料は高いです。
車両保険をつけるかつけないかで保険料が大きく変わりますし、付ける場合でも、タイプや条件により保険料は変わってきますので一緒に考えていきましょう。

車両保険のポイント

保険料の決まり方

保険料は型式、年式、グレードによって、「車両価格表」というのがあり決まっています。
その金額は、100万~150万のように幅がありその範囲内で設定できます。
一度設定した金額も契約更新毎に金額を減額する必要があります。月日が経つと車の価値が下がるからですね。1年で20%ぐらい下がっていくイメージです。

一般(フルカバー)と限定(エコノミー)2種類の車両保険がある

一般(フルカバー)では、ほとんどの車両損害に対応できますが、限定(エコノミー)では保障範囲が限定的です。
もちろんたくさんカバーされている一般の方が限定より保険料は高いです。

例えば、東京海上日動の自動車保険だと、下記のように記載があります。

※東京海上日動 自動車保険 パンフレットより

基本的には、限定タイプでは自損事故、当て逃げ、動物との衝突が対象外になっています。
一般と限定の保険料の差は大きいので、ご自身のリスクや使用方法に合わせて選択しましょう。
例えば、田舎に住んでいて、動物との衝突の可能性が高いのであれば一般タイプにするなどです。
限定タイプでも、当て逃げや動物の衝突を対象に含めている保険会社もありますので、自動車保険を入る前に確認しておきましょう。

また、地震・津波・噴火による損害は一般でも限定でも補償されません。

僕の考え

基本車両保険は必要ないと考えます。

不要だと考える理由①自分で貯蓄して備える方がいい

他の保障よりも利用されることが多いので保険料は高いので、保険を活用するのではなく、車両保険に払う保険料を自分で貯蓄をしておいた方が良いと考えるからです。

相手がぶつかってきた場合は、相手が悪い割合は相手の保険からお金がでます。
自分がぶつかった場合は、相手の車に対しては、対物賠償責任保険から支払いできます。
自分の車は車両保険をつけていなかったらお金はでないけど、そうなった場合は、中古でも自分の貯金から購入できる車を購入したらいいと考えます。

また、等級により違うのですが、修理費が20万円以下くらいだと、これから3年間の保険料が上がる金額と修理費を比べると、保険を請求せず、自分でお金を払って直した方が得な場合もあります。

飛び石でのフロントガラスの修理代は10万円程度です。
車両保険を使った方の2021年の平均単価は約32万円と少額です。
もちろん平均なので数万円で使っていることも、数百万円で使っていることもあるかと思います。

車両保険は保険料が高いので、20万円以下の修理の場合、使わない可能性が高いのであれば、軽度の修理費は保険ではなく現金で備える、修理費がすごくかかる場合は廃車にして、その時の貯金から出せる車を買うのが僕の考え方です。

不要だと考える理由②必ず新車で買えるお金がでてくるとは限らない

車両の価格は更新毎に少なくなっていきますので、事故したときに今乗っている車が新車で買えるお金がでてくるとは限らないからです。

修理費用が新車価格相当額の50%以上となった場合に、車の再購入費用を元の車の新車価格相当額を限度に保険金として受け取れる新車特約というのがあります。
新車を購入して5年間のみつけることができる特約です。

車屋さんは、この特約をつけて置いたら新しい車を買ってくれやすくなるので勧める傾向がありますが、新車特約をつけることで保険料も上がりますので、付けるかどうかしっかり検討しましょう。

車両保険を検討してもよい人

下記の方は検討しても良いかもしれません。

免許取り立て、運転に慣れていない人

事故リスクが高い人ですね。

修理代が手元資金で出せない人

貯蓄がない人ですね。貯蓄がある人は基本いらないと思います。

保険があることで日々気持ちが安定する人

お守りのように気持ちの面から安心するのであれば持っておいてもよいかもしれません。

免責金額を上手に活用して、車両保険を安くする検討する

免責金額とは保険を使うときの自己負担額のことです。
例えば、免責金額5万円の場合、5万円以下の修理などは自己負担です。
10万円かかれば、5万円自己負担、5万円は保険から支払われます。
免責金額を高くするほど、保険料は安くなります。

免責金額は保険期間の間の1回目の事故と2回目以降の事故で金額設定ができます。
例えば、1回目の事故は自己負担0円、2回目以降の事故は自己負担10万とすることもできます。1年に2回も事故はしないと考え、保険料を安くしたいのであれば、こういったやり方もありますね。

免責金額を設定して、保険を使った場合、免責金額を支払い、翌年からの保険料も上がるので、免責金額を設定しなかった方が良い場合もあるので注意ですね。

またネットで申込するダイレクト型自動車保険などでは、最初から免責金額5-10などに設定されている可能性もあるので、確認しておきましょう。

まとめ

今回は、民間保険の中で基本となる車両保険の内容と僕の考え方についてお伝えしました。
リスク管理の考え方は人それぞれ異なりますので、保険の基本を押さえて、自分で考えて見直しをしていきましょう!

その他の自動車保険の見直しの具体的な方法については、下記にまとめておりますので、是非ご覧いただき、実践してみてください↓↓↓

【1級FPが解説】自動車保険を徹底解説!補償内容・条件・比較方法

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。“お金が理由で子供の選択肢を狭めない未来”を実現できる子育て世代を増やすべく日々奔走中。

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