【1級FPが解説】自動車保険は○○に相談しよう!

「自動車保険はどこで加入していますか?」

●車屋さん
●保険屋さん
●ネット

どこも変わらないのではと思っている人もいるかもしれませんが、どこで加入するかで大きな違いがあります。今回は、自動車保険を比較する方法についてお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約10分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

代理店型とダイレクト型

自動車保険には、代理店に担当者がいて相談ができる代理店型自分でネット申し込みをするダイレクト型に大きく分けられます。

代理店型は、車屋さんや保険屋さんなどで、一般的に東京海上日動火災、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上火災、損害保険ジャパンなど、大手損害保険会社で加入します。

ダイレクト型は、SBI損保、ソニー損保、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険などがあり、自分でネットで申し込みをして加入します。

代理店型とダイレクト型、それぞれのメリットを比較して、どちらにするか選択しましょう。

代理店型を選ぶメリット

まず、代理店型で大手損保を選ぶメリットについてお伝えしていきます。

ドライブレコーダー特約が選択できる

通信機能付きのドラレコを付けたい人は、基本、代理店型の大手損保の選択肢になります。(三井ダイレクト損保など、一部のダイレクト型でも利用可能)ドラレコは保険会社ごとで内容が違うので、大手損保の保険会社が提供しているドラレコサービスが自分に合っていて、ここを重視する人は代理店型で大手損保が選択肢になります。

「ドラレコの特約って何?」という人は下記にて詳しく解説しています。

【1級FPが解説】ドライブレコーダーは、「自動車保険の特約」でつけることがおすすめ!特約でつけるメリット・デメリットと保険会社の違いをわかりやすく解説

充実した個人賠償責任特約が選択できる

個人賠償責任特約は、相手にケガをさせた、人のものを壊したなど、普段の生活で他人に損害を与え、賠償責任をおった場合に補償されます。

代理店型とダイレクト型で補償の限度額と範囲が異なります。代理店型の大手損保は国内無制限ですが、多くのダイレクト損保は1億円から3億円が限度(一部の保険会社は無制限)になっています。また、海外の補償を対象にしているのは、基本、代理店型の大手損保だけです。

「個人賠償補償特約をもっと詳しく知りたい人は下記をみてみてください↓↓↓

【1級FPが解説】たった200円で人生の崩壊から救ってくれる個人賠償責任保険

保険契約の管理やアドバイスをしてもらえる

代理店型とダイレクト型の最大の違いは担当者がつくかどうかです。大手損保は直接販売をしておらず、車屋さんや保険屋さんなどの保険代理店を通して契約となります。代理店型の保険料が高い理由の一つに保険代理店の担当者への費用があります。

担当者がいないダイレクト型では、保険の更新も自分でしないといけないし、補償の内容も自分で決めないといけないです。

ただ、いくつかダイレクト型の保険会社に実際問い合わせをしてみたところ、補償内容の相談も丁寧に対応してくれるところもありました。あるダイレクト型の保険会社では、約1時間かけて丁寧に補償について説明をしてくれました。コールセンターの人と画面共有しながらできるので、ストレスはまったくなかったです。

ダイレクト型のコールセンターに実際電話してみて感じたことは、電話をとってくれた人により対応の差があることです。同じ保険会社でも、人によって、対応に差があるので、ダイレクト型を活用する人は頭にいれておきましょう。

代理店型で契約して担当者がいれば、契約更新前は連絡をくれるので更新漏れは避けれますし、補償内容も相談できます。

特に気を付けないといけないのは、契約の更新漏れです。無保険で事故したら大変なことになります。更新が漏れると6等級に戻ってしまい、せっかく長年無事故で20等級になっていても、保険料が大きく上がってしまいます。ご自身で契約を管理できない人は、保険料が高くても代理店型を選択したほうがいいと思います。

24時間事故対応をしてもらいたい

ソニー損保など一部のダイレクト型は24時間の事故対応ですが、ほとんどのダイレクト型は18時までなど時間が決まっています。ただ、ダイレクト型でも一般的には、事故の受付は24時間やってくれ、電話をして事故の状況を伝え、レッカーの手配などはしてくれます。病院や修理工場へ連絡、相手との示談交渉などは翌営業日にサービスセンターの営業時間以降に行われます。

ダイレクト型を選ぶメリット

次にダイレクト型のメリットについてお伝えしてきます。

保険料が安い

代理店の担当者にかかる費用がかからないので保険料が安いです。

どのくらい保険料が安くなるかは、等級、車種、補償の内容などによりますが、参考程度に僕自身の保険で年間保険料を比較してみました。

●大手A社 39,050円
●ダイレクトB社 29,100円
●ダイレクトC社 28,360円
※比較条件:本人限定、35歳以上、20等級、免許証ブルー、車種ノート
※補償内容:対人賠償無制限、対物賠償無制限、人身傷害3000万、車両保険なし、弁護士費用、個人賠償責任

僕は年間約1万円の差がありますが、人によりもっと大きな差がでることもあるので、気になる人は比較してみてください。

代理店型とダイレクト型のどちらを選ぶ?

ここまで、代理店型とダイレクト型の違いをみてきました。
代理店ならではのメリットが必要なら保険料が高くても代理店で、不要なら保険料が安いダイレクト型を選択されたらいいかと思います。

保険料が安いからだけを理由にダイレクト型にすると、返って損をすることがあるので気をつけましょう。

おすすめの自動車保険の比較方法

自動車保険を比較している人は非常に少ないです。なぜか? それは、多くの損害保険代理店は1社しか取り扱っていないからです。複数の場所で相談をするのはめんどくさいので、そこで取り扱っている保険会社で加入している人が多いです。

保険会社により、内容や保険料が異なります。僕のおすすめの自動車保険の比較方法は、保険会社を1社だけ扱っている人ではなく、代理店型とダイレクト型の保険会社の両方を複数扱っている人に相談することです。もちろん、自動車保険についての理解が深く、契約の管理や保障内容を自分で判断できる人は、安いダイレクト型で比較しても良いと思いますが、ほとんどの人がそうではないと思います。そんな人におすすめの比較方法です。

あくまで保険料や保険商品の内容の比較の話で、1社しか取り扱っていなくても、その人を信頼していてその人から保険を加入したい場合はそれでいいと思います。

保険会社を比較するときの注意点

ここからは、自動車保険を比較するときの注意点についてお伝えしていきます。

契約応当日まで近い人は等級が上がるタイミングで

自動車保険は契約日から1年間、保険を使わなければ等級が1つ上がります。等級が上がってから保険の変更をしましょう。

たとえば、6月に契約応当日の人が、5月で安くなるから変更するのは辞めたほうがいいです。なぜなら、後1か月待てば等級が1つ上がるのに、等級が上がる前の5月で変更すると5月から1年経たないと等級が上がらないからです。6月まで待って、等級が上がってから変更したほうが良いです。

保険の内容はいつでも変更可能

保険は1年毎の契約ですが、内容はいつでも変更できます。
毎日車に乗るので車両保険を付けていたが、リモートワークになりほとんど車に乗らなくなったなどの場合、いつでも車両保険をなしに変更ができます。

最低限の基礎知識は学んで

保険を提案してくれる人は保険を販売して手数料を得ているので、保険にたくさん入ってもらうほど収入が上がる仕組みになっています。また、内容を理解せず入る人が多いので、何かあったときにお金が出ないとクレームに繋がってしまいます。そのため、十分すぎるくらい補償を手厚く提案されています。もちろん、自動車保険を提案している人のすべてがそうではないとは思いますが、こういった保険屋さんをよく見ます。

言いなりでは自分に合っている保険に加入することは難しいです。内容を充実させることが悪いことではありませんが、保険会社の担当者の収益は保険の手数料という認識は持ち、これまでお伝えしてきた自動車保険の基礎知識を学んで相談しましょう。

まとめ

今回は、自動車保険を比較する方法についてお伝えしました。

保険料が安いからだけを理由に決めると、返って損をすることがあるので気をつけましょう。代理店ならではのメリットが必要なら保険料が高くても代理店で、不要なら保険料が安いダイレクト型を選択されたらいいかと思います。

僕のおすすめの自動車保険の比較方法は、保険会社を1社だけ扱っている人ではなく、代理店型とダイレクト型の保険会社の両方を複数扱っている人に相談することです。相談するときは、3つのことに注意しながら、自身にとって最適な自動車保険を決めていきましょう。

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。“お金が理由で子供の選択肢を狭めない未来”を実現できる子育て世代を増やすべく日々奔走中。

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