【1級FPが解説】その生命保険は必要?3つのポイントで判断できる

「自分で考えもせず、保険屋さんにおすすめされた内容で適当に保険入っていました。本を読んで、保険に正解はないので、自分で決めることが大切だと実感しています。本で、保険が必要かは家計・制度・気持ちで決めるとありましたが、具体的にどのように決めていくかもう少し詳しく教えていただけませんか?」

書籍「夫婦貯金年150万円の法則」の読者から、P108~109の『保険が必要かどうかを決める3つのポイント』の部分について、質問いただきましたので解説していきます。

「そもそも生命保険は必要なのか?」
「必要ならいくら必要なのか?」

今回は、生命保険で数百万円の損をしないために、考えるべきたった3つのことの1つ目「ご自身の状況とすでに入っている保険の把握」についてお伝えします。

YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約6分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。

保険が必要かどうかの判断基準

よくネットやYouTubeや本で、「生命保険は必要」だとか、「生命保険は不要」だと言ってる人がいますが、皆さんどう思いますか?


たとえば、貯金を1000万円持っている場合を考えてみましょう。

独身の22歳の会社員の人の場合、1000万円あれば両親が葬式をしてくれたり、遺品の整理もしてくれるかもしれないです。それであれば、保険は不要かもしれません。

専業主婦の奥さまと子どもを2人を養っている一家の大黒柱の会社員の人の場合は、もし亡くなってしまったら1000万円では子どもの教育費や奥さまの生活費のお金が足りないかもしれません。それであれば、保険は必要かもしれません。

保険が必要かどうかは、家族構成のほかにも、次のようなことによって変わっていきます。

●住宅ローンが万が一のときに相殺されるのか
●いざとなったら両親からお金の援助があるか
●会社の福利厚生制度
●職業や働き方により変わる公的な保障
●必要最低限でいいのか、少し余裕を持って設定するのかなどの気持ち

つまり、保険が必要かどうかは、人によって違うということです。

「私は生命保険は必要なのか?」「必要ならいくら必要なのか?」ここを手っ取り早く教えてほしいと思った人もいるかもしれませんが、それは難しいです。なぜなら、保険には正解がないからです。

ご自身でしっかり自分の状況を把握しないと、保険が必要かどうかはわかりません。

みんなすでに入っている保険がある

●病院行ったときに医療費は3割負担になる「健康保険」
●高額の医療費がかかったときの「高額療養費制度」や「付加給付制度」
●亡くなったときの「遺族年金」
●働けなくなったときの「障害年金」や「傷病手当金」
●介護が必要になったときの「介護保険」
●失業したときの「雇用保険」

すでに入っている保険がこんなにもあります。

しかし、タダで入ってるわけではありません。給与明細を確認してみましょう。健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険などの支払いをしていると思います。


給与から天引きされているので、保険料を払っている感覚がない人もいますが、実は結構たくさん保険に払っているということです。すでに入っている保険を確認したうえで、まだ足りないのであれば、民間保険の活用を検討しましょう。

見落としがちなすでに入っている民間保険

また、見落としがちなすでにある民間保険があります。

住宅ローンを組んでいる人の団体信用生命保険

亡くなってしまったときなどの一定の条件になると、住宅ローンが相殺される保険です。これも保険です。

自動車や火災などの損害保険

これら損害保険にも、病気やケガをしたときの給付がある場合もあるので、生命保険とダブっていることがあります。一般的には、生命保険と損害保険を別の人から加入しているので、ダブリに気づいていないことが多いです。

生命保険だけでなく、家計全体を見ないと、生命保険がどれだけ必要かがわかりません。

民間保険がいくら必要か

では、民間保険がいくら必要かどうかをどう判断するかですね。

結論、「保険に必要な金額=必要な額―準備済みの額+気持ち」です。

必要な額:生活費、教育資金、住居費など
準備済みの額:公的制度、会社の制度、預金など
気持ち:余裕を持つのか、カツカツでよいか

公的制度や預金など準備済み額で必要額を補えるのであれば、民間保険は必要ないかもしれません。

多すぎず、少なすぎず適正な金額を準備することが大切

宝くじを当てた人が、金銭感覚が狂い、不幸になる人もいると聞いたことがあります。身に余るお金を受け取ると、返って不幸になる可能性があるということです。

保険で準備するお金も、大切な家族を不幸にしないために、必要なときに、必要な額を準備しましょう。保険だけ見ていては計算できませんので、家計全体、公的制度、会社の制度、そして気持ちなどを総合して判断しましょう。

まとめ

「そもそも生命保険は必要なのか?」
「必要ならいくら必要なのか?」

この回答は、人によって違うので、正解はありません。

大切なことは、すでに入っている保険や公的制度、会社の制度、預金、そして気持ちを確認したうえで、まだ足りないのであれば、民間保険の活用を検討することです。保険だけ見ていては計算できないので、家計全体、公的制度、会社の制度、そして気持ちなどを総合して判断しましょう。

次回は、生命保険で数百万円の損をしないために、考えるべきたった3つのことの2つ目「保険の仕組みと3つの弱点の理解」についてお伝えします。

【1級FPが解説】生命保険は早く入るとお得? 短期間で支払うとお得? 特約で一つにまとめると楽?

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。これまで、100世帯の家計管理に携わり、家計改善成功率100%、継続顧問サービス継続率100%の実績がある。単にお金を増やすだけでなく、「豊かに幸せに生活できる家計」を実現すべく日々奔走中。

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