【1級FPが解説】子供のお小遣いはどう考えたらいい?

2023年11月に岡山市内の小学校で、保護者向けに「子供のお小遣い」の考え方について講演しました!

いろんなお小遣いに対する考え方があると思うのですが、我が家のお小遣いの考え方は「他の家庭と全然違う・・」という声が多かったので、僕のお小遣いの考え方についてお伝えしていきます。

お小遣いの考え方は、お小遣いを通して「子供に何を得てほしいか」につきます。親のこれまでの経験や価値観が大きく影響され、親ごとで考え方が違うので、これが正解というものはないので、参考程度に見てみてください。


※上記写真は、講演会の様子です。

3つのお小遣いの考え方

お小遣いの考え方は大きく3つに分かれると思います。

定額制、報酬制、お小遣いなしの3つです。
単独で実施したり、組み合わせをしたり、細かな内容はいろいろなパターンがあるかと思います。

それぞれについて、僕が考えるメリット、デメリット、実際してみての感想をお伝えしたいと思います。

「それぞれどのくらいの割合で親は実施しているの?」
「おこづかいの平均はどのくらい?」
などを気にされる方もいるかも知れませんが、大切なのは、「お小遣いを通して子供に何を得てほしいか」という親の考え方なので、平均や他の家庭のことは記載していません。

定額制

毎月500円など定期的に決まった金額を渡す方法です。

【メリット】
例えば、お小遣いが月500円の場合、2000円のおもちゃが欲しいから4か月貯めるなど限られた予算で、どうやりくりするかなど「お金を管理する力」がつく

【デメリット】
無労働報酬ではありがたみがなく、何もしなくてもお金がもらえると思ってしまう可能性がある

報酬制

家事の手伝いや学校の成績などに応じてお小遣いを渡す方法です。
我が家は、以前、報酬制を採用していました。

【メリット】
何かをしないとお金がもらえないことを学べる

【デメリット】
・風呂掃除やトイレ掃除でお金を渡すと家事を手伝うのは当たり前という感覚がなくなる可能性がある
・テストでいい点をとるとお金を渡すと、勉強は自分のためという感覚がなくなる可能性がある

実際してみると、このデメリットの部分の影響が大きく、我が家では、報酬制をやめ、お小遣いをあげないという選択をとることにしました。

お小遣いをあげない

我が家では、お小遣いをあげない方が子供の教育上で良いという判断をしています。
なぜお小遣いをあげないのか3つの想いがあります。

想い①お金を使う経験より、どうやったら買ってもらえるかを考えることが大切

社会に出て必要な力を考えた時、会社でどうやったら自分のやりたい部署に行けるか、自分がやりたい企画を通せるか、営業でどう商品やサービスを提案するか、「人とのやりとりの中でどうやったら自分の想いを実現できるかを考える力」が重要だと思っています。

そのためには
・なぜそれが必要なのか
・どういう言い方をすればいいか
・いつ頼むか 
などを考える必要があります。

以前、長男が、ルービックキューブが欲しいと言ってきました。
「なぜそれが必要なの?」と聞くと、長男は「頭の回転を速くしたい!」と答えました。本当は友達が持っていて楽しそうだから、僕も欲しいという思いだったかもしれませんが、どうやったら買ってもらえるかを考えていました。

そして長男は、「メルカリで買うとほしい1000円のルービックキューブが、300円で売られている」と言ってきました。調査済みですね。どういう言い方をすればいいか考えています。

タイミングは、習い事で頑張った後に言われました、今頼んだら「うん」といってくれるタイミングを見計らっていました。

このようにどうやったら買ってもらえるかを一生懸命考えています。

この「考える力」が重要だと考えています。

想い②お金を稼ぐのは大変なこと、お金を大切に使うことを伝えたい

僕は、皆さまの家計のアドバイスをして、喜んでいただき、その価値の対価としてお金をいただいております。
お金をいただくために、相当な努力をしておりますし、お客様からいただいた大切なお金を1円たりとも無駄なことには使いたくないと思っています。

なので、子供には、「自分が稼げるようになったらお金を自由に使ってもいいが、今は親が頑張って稼いだお金なので、何にお金を使うかは親が判断するよ」と子供に伝えています。

想い③お金をどう使うかが重要。貯めるだけではだめということを伝えたい

これまで子育て世代の家庭を見てきて、お金を貯めることに集中している家庭が多いと感じています。老後に貯蓄を頑張っても、亡くなった時にたくさんお金あっても意味がないし、子供と過ごす今しかできないこともあるので、お金をどう使うかが大切です。

子供にもお金をただ貯めるのではなく、お金を使うために貯めるということを伝えたいと思っています。

我が家では家族旅行に年4回いきます。それを家族全員楽しみにしています。
そのために、家族みんなでお金を貯めようといっています。
外食に行きたいといってきた時は、「外食に週1回いって月10000円、年間12万円お金を使うのと、旅行1回行くのとどっちがいい?」と聞いています。同じ金額のお金を使うのでも、何にお金を使うと家族が幸せになるのか、都度、子供に問いかけています。

お金を貯めることよりも、お金をどう使うかが重要です。
お金の使い方は、子供にお小遣いを上げなくても日常生活で伝えることができると考えています。

まとめ

以上3つの想いということで、
①小学生の時はお金を使う経験より、どうやったら買ってもらえるかを考えることが大切
②お金を稼ぐのは大変なこと、お金を大切に使うことを伝えたい
③お金をどう使うかが重要。貯めるだけではだめということを伝えたい

こういった想いから、我が家は、お小遣いをあげない方が子供の教育上で良いという判断をしています。
これが良いか悪いかは分かりません。
今後、考え方が変わる可能性もあります。

ただ、他の人がどうしているなどで決めるのではなく、お小遣いを通して「子供に何を得てほしいか」を夫婦で考えて決めることが大切だと思います。

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1級FP技能士
磯山裕樹

立命館大学を卒業後、旅行会社に就職。連日の出張や残業による仕事中心の生活から家族の時間を作るため、自分で自由に時間を決められる働き方を求め外資系保険会社に転職。総額200万円を投資して徹底的にお金に関する学びを追求。その結果、富裕層ではなく、かつての私と同じ悩みを持つ子育て世代にこそ自身が体感したサービスが必要だと考え、磯山FP事務所を開業。“お金が理由で子供の選択肢を狭めない未来”を実現できる子育て世代を増やすべく日々奔走中。

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