「クレカ決済にすると、お金を使いすぎてしまうのが怖く、現金払いにしているのですが、クレカ払いに変えたほうがいいでしょうか?」
書籍「夫婦貯金年150万円の法則」の読者から、P159~166の『「ポイ活」をストレスなく楽しく続ける方法』の部分について、質問いただきましたので解説していきます。
結論、クレカ決済のデメリットの対策をして、活用したほうがいいと考えます。
クレカ決済にすることでメリットも大きいですが、返って損をしている人も見かけます。
今回は、クレカ決済のよくはまってしまう3つの失敗例とその対策についてお伝えします。
YOUTUBEで全てを語っておりますので、是非ご覧ください。
動画は約8分の長さがありますが、非常に濃い内容ですのであっという間に見ることができます。
動画の内容は文章でもここから下にまとめておりますので、こちらもご覧ください。
目次
クレカ決済のメリット
クレカ決済のメリットは、次の4つです。
①ポイントやマイルが貯まる
支払額の1%のポイントがつく場合、クレカで年間400万円支払うと1%のポイントがつき、4万円分になります。貯まったポイントで、買い物したり、旅行にいくことができます。
②現金を下ろす手間がなくなる
いちいち金融機関に行く必要はありません。また、ATM手数料がかかりません。現金を下ろす時間も費用もなくなります。
③紛失・盗難に補償がある
紛失したクレカが勝手に使われても補償があります。一方、現金を落として使われても補償はありません。
④家計簿が自動でできる
マネーフォワードなどのクラウド家計簿にキャッシュレス決済を紐づけるだけで、自動的に家計簿ができます。手で書いたり、自分で入力する必要はないので便利です。
クレカ決済のデメリットとその対策
次に、クレカ決済のデメリットとその対策を見ていきましょう。
①お金を使いすぎてしまう
クレカ決済は「使った感覚が無い」、「翌月払いになるのでお金の管理がしづらい」ことなどが理由でお金を使いすぎてしまうことが最大のデメリットです。
お金を使いすぎてしまわないように次の対策をして活用しましょう。
対策:夫婦で引落額を共有する
1人で管理していると歯止めがきかなくなる可能性があるので、夫婦で引落額は共有しましょう。夫婦で管理するとお互いで確認できるので、抑止ができます。
②簡単にお金を借りれる
「10万円の買い物もリボ払いで毎月5000円にすると買えそうな気がする…」こう考えてついつい気軽にお金を借りてしまうことがあります。リボ払いは年約15%と高い金利がかかるのにも関わらず……。
「借金をする=将来のお金を先に利用すること」です。これまで、気軽に借金に手を出してしまい、借金地獄から抜け出せない人を見てきました。借金をうまく活用し人生を豊かにしている人がいる一方で、借金で破滅する夫婦もいます。
借金をうまく活用する方法については、書籍「夫婦貯金年150万円の法則」のP150~158『やってはいけない借金とやってもいい借金』の部分で詳しく解説しているので、よければ見てみてください。
対策:必ず1回払いにする
気軽にリボ払いに手を出してしまうと、借金が雪だるま式に増えていくので、夫婦でリボ払いは絶対にしないと約束して活用が必須です。お金が必要なときは、正直に話をして、取り返しのつかない事態にならないようにしましょう。
③不正利用に気づかない
クレカの不正利用は年間100万件を超えています。カード情報を抜き取る手口は巧妙さを増しており、誰にでも起こりうるリスクとなっています。
●クレカの盗難
●スキミング
●フィッシング詐欺
●不正アクセス
●偽ECサイト
クレカの盗難
クレカが入った財布を盗まれてしまう手口です。
●電車で寝ているときに、財布を盗む
●駐車中の荷物を奪う車上荒らし
●新幹線でトイレに行っているときにフックにかけた上着から財布を盗む
≪対策≫
貴重品は車に置いておかない、少し席を離れるときも貴重品は持っていくなど、「まさか私が被害にあうことはないだろう」ではなく、「被害にあうかもしれない」と考え、日々の少しの行動に気をつけましょう。
スキミング
気づかない間にカード情報をスキミング(コピー)され、偽造したカードで不正利用される手口です。
●スポーツジムで、貴重品ボックスを利用したときにスキミングされる
●お店で支払いするとき、従業員にスキミングされる
≪対策≫
カード情報が知られてしまっても、暗証番号が漏れなければ不正利用される可能性が減らせます。推測されにくい暗証番号を使う、暗証番号の入力は隠して行うなど、暗証番号を死守しましょう。
フィッシング詐欺、偽ECサイト
金融機関や有名企業を装ったメールやショートメッセージを不特定多数の人に送信して、そのなかに記載したURLやリンクから、精巧に作られた偽サイト(フィッシングサイト)に誘い込んで、個人情報を盗み取る手口です。
≪対策≫
●不審なメールは開かない
●開いても、その中のリンクはクリックしない
不正アクセス
フィッシング詐欺などで不正に入手した情報や名前や誕生日などから、ID・パスワード情報を推測して、ほかのサイトにも不正ログインを行う手口です。
僕も、先日クレカ会社から「○○というお店で5万円の買い物をされましたか?」と連絡があり、不正利用が発覚しました。クレカ会社さんに聞くと「AIなどを活用して不正利用の可能性がある買い物を検知した」とのことでしたが、今回のように検知されるものと、されないものがあるので、注意してくださいとのことでした。
≪対策≫
●ID・パスワードは、名前や生年月日など、推測されやすい単語や数字は避ける
●同一のID・パスワードを複数のサイトで使いまわししない
対策:事前対策+明細のチェック
不正利用は、「不正利用の手口を知り、事前に対策をしておくこと」と「毎月明細をチェックすること」で防げます。
月に1回、利用明細を確認して、請求金額だけでなく「利用状況(利用日・利用店名・金額・支払方法など)」までチェックしましょう。クレカが多いと確認が面倒なので、1.2枚に絞っておくことで手間なくできます。
クレカ不正利用の補償の条件は、不正利用の届け出した日から60日前までの利用に限るので、不正利用が見つかったら、すぐにカード会社に連絡しましょう。
まとめ
クレカ決済のメリットは次の4点です。
①ポイントやマイルが貯まる
②現金を下ろす手間がなくなる
③紛失・盗難に補償がある
④家計簿が自動でできる
クレカ決済の3つデメリットとその対策は次の通りです。
①お金を使いすぎてしまう
1人で管理していると歯止めがきかなくなる可能性があるので、夫婦で引落額は共有しましょう。夫婦で管理するとお互いで確認できるので、抑止ができます。
②簡単にお金を借りれる
気軽にリボ払いに手を出してしまうと、借金が雪だるま式に増えていくので、夫婦でリボ払いは絶対にしないと約束して活用が必須です。お金が必要なときは、正直に話をして、取り返しのつかない事態にならないようにしましょう。
③不正利用に気づかない
不正利用は、「不正利用の手口を知り、事前に対策をしておくこと」と「毎月明細をチェックすること」で防げます。
落とし穴にはまると返って損をしてしまうので、正しくクレカ決済を活用していきましょう!
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